タマホームはローコストメーカーの先駆と言えるハウスメーカーです。坪単価25.8万円という衝撃の価格で急成長し、現在では全国に支店を持ち、着工数もハウスメーカーで10位以内に入ったことで、準大手と言える規模となりました。
安いイメージがありますが、家の造りや仕様が低いわけではなく、スケールメリットを生かした資材の調達や、効率的な人員配置で人件費を抑える事で、低価格を可能としています。
長期優良住宅の取得を積極的に行っており、耐震等級3を取得するなど、構造的にも強固な家造りをしているのが特徴です。そんなタマホームの坪単価についてみていきましょう。
タマホームの過去3年の坪単価の推移(2014・2015・2016)
年 | 2014年 | 2015年 | 2016年 |
平均単価 | 1,773万円 | 1,779万円 | 1,737万円 |
平均坪数 | 39坪 | 39坪 | 39坪 |
坪単価 | 45.4万円 | 45.6万円 | 44.5万円 |
上記に示すデータは、タマホームの有価証券報告書に記載のある平均単価を、日本の住宅の平均延床面積39坪で割る事で坪単価を計算しています。
(タマホームは他の大手ハウスメーカーの「延床面積」とは異なり、独自の「施工床面積」で計算を行っている為、「延床面積」は一般に公表されていません。他のメーカーとの比較の為、「延床面積」で坪単価を計算します。)
タマホームの坪単価は増加傾向にあった為、タマホームの安いというイメージが壊してしまい、2014、2015年は厳しい経営成績となりました。
その反省でしょうか、2016年は坪単価を下げて業績を回復させています。今後坪単価がもう少し下がる可能性もあります。
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タマホームの坪単価の内訳は?
実際の支払い価格は坪45万円程度ですが、そのうち建物本体価格は坪平均30万円程度といわれています。
先述したとおり、タマホームは、「延床面積」ではなく、独自の「施工床面積」というものを使って計算しています。
「施工床面積」には、「延床面積」に吹抜けやロフト、ベランダ、玄関ポーチの面積を足して計算しています。
以前、タマホームは坪単価25.8万円を営業トークとして売り出していました。これは、建物価格を、「延床面積」より大きな「施工床面積」で割る事で、30万円より小さな25.8万円という数字を導き出しています。
建物本体価格の坪30万円に含まれる費用は以下の通りです。
・断熱材費用
・断熱サッシ費用
・外壁塗装費用
・屋根瓦費用
建物本体価格以外の相場は坪15万程度です。以下、主な内訳です。
・建物オプション工事費用
・仮設工事・運搬費用
・建物確認申請費用
・長期優良住宅登録費用
・屋外給排水工事
・地盤改良費
・照明器具工
・カーテン工事
・土地整備工事代
・エクステリア
タマホームのラインナップから見る坪単価
タマホームのラインナップは以下のようなっています。
木造平屋建『GALLERIART(ガレリアート)』 40~50万円
ガレリアートは平屋住宅になっており、天然の木をたくさん使用しているのが特徴です。しっかりと木の香りを感じることができるので、家の中ではゆったりとした生活ができるでしょう。
ガレージが併設されているのも特徴の1つなのですが、通常ガレージは家とは別に建てられることが多くなっています。
しかしガレリアートの場合には、住宅と一体化しているので、雨の日でも濡れずに車に乗り込むことができるのです。車を持っている人には最適な商品だと言えるでしょう。
木造2階建『大安心の家』40~50万円
名前の通りに安心して生活できる家という意味があるのですが、長期間多くの人が利用しているタマホームの主力商品となっています。
2階建ての一般的な住宅がメインですが、オール電化でガスを使用しないため、高齢の人や障害のある人でも安心して暮らせるでしょう。
温かい雰囲気の内装が特徴で、家にいるだけでゆっくりとできますし、癒されます。長持ちすることも特徴で、災害にも強い家づくりを行っていることも、長期間ベストセラーになっている理由の1つです。
木造2階建『大安心の家PREMIUM』 50~60万円
タマホームには大安心の家という定番の商品以外にも、大安心の家PREMIUMという商品も存在しているのです。
自由設計になっているので、自分がこうしたいと思ったら、その通りに家を建てることができるのも特徴でしょう。
基本的には大安心の家と一緒なのですが、重厚感のある作りになっていますし、生活するのに便利な設備を多数重ね備えているのが特徴です。2階建て住宅がメインになっており、大きな窓にすることで、太陽光をしっかりと室内まで取り込むことができます。
木造2階建『木麗な家』 40~50万円
タマホームでは、一般的な商品よりも価格を抑えた住宅を提供しているのですが、それが木麗な家という商品です。
自由に設計できるのは当然として、名前にもあるように木をふんだんに使用しているのも特徴だと言えるでしょう。木の匂いには癒し効果もあるので、しっかりと取り入れているのです。広くて開放的なキッチンが人気です。
木造2階建『元気の家』 40~50万円
自然と調和した家づくりを行っているのが元気の家という商品です。外観にこだわりを持っていることと、庭を広くすることが特徴だと言えるでしょう。
家自体は平均的な広さよりも少々狭くなっているものの、近年は狭いスペースにたくさんの家を建てることが多いので、このような狭い家よりは広くなっています。
スタイリッシュで形の整った家になっていることから、見た目を重要視していると言えるでしょう。近年は家族の人数が少なくなっているので、少ない家族で生活しやすい家になっています。
木造2階建『グリーンエコの家』 40~50万円
小スペースであっても建てることができるタマホームの商品がグリーンエコの家です。ある程度限られた土地にたくさん家を建てることが多い現在では、坪数も少なくなっており、昔に比べて狭い家が多くなっています。
家族自体が少なくなっているので、このような小スペースな家を建設ことで、安い価格で家を建てることができるのです。
屋上を設けているのも特徴ですし、庭には緑がたくさんあるというのも特徴の1つでしょう。少ないスペースを有効活用している商品です。
木造2階建『和美彩』 40~50万円
美しい和という言葉が使われているように、和風の美しい作りになっているのが和美彩です。近年では欧米の影響を受けて、日本の文化がどんどん失われていますが、このような日本らしい家というのは、やはり日本人にとって最高の住宅だと言えるでしょう。
和風の家は周りの風景と一体化しますし、畳の部屋はゆっくりとできるので、癒しの住宅だと言っても過言ではありません。もちろん最新の技術も使われているので、耐久性や断熱性にも優れており、災害にも強くなっています。
木造3階建『木望の家』 50~60万円
3階建ての住宅が特徴の木望の家ですが、ある程度狭いスペースでも、3階建なので広いスペースが確保できます。広いベランダを作ることができるので、外の空気に触れながら、ガーデニングや園芸なども楽しむことができます。
広いベランダを使って食事をすることもできるでしょう。家族で楽しむのもよいですし、友人や親戚を呼んで楽しむこともできます。
立地条件に合わせて自由に設計できるのも特徴ですし、パナホームではどのような作りにすればよいのかなどの相談にも乗っています。
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タマホームの施工面積から見る坪単価
タマホームで住宅を建てる人は、ほとんどが35~45坪で計画するようです。施工面積での坪単価の差は殆どないようです。坪数に平均坪単価を掛け合わせることで、おおよその金額が把握できそうです。
タマホームの坪単価が上がるオプションは?
タマホームは大手ハウスメーカー程ではありませんが、標準の仕様が充実しています。オプションを使わずとも良い家を建てる事ができます。
これは同じ材料を大量に仕入れているからですが、オプションとなると競争力が落ちます。他のメーカーに比べて割高になるので、タマホームでオプションは極力使わない方がいいといえます。
タマホームの標準仕様やオプション内容などは以下の記事にまとめました。
タマホームの坪単価に地域差はあるの?
主要ハウスメーカーの住宅建築費は地域によって下記の通り差があります。タマホームのデータは公開されていませんが、おおよそ同じ様な傾向があると推測されます。
全国平均
敷地面積239.3㎡、住宅面積39.0坪、建築費3,186万円、坪単価81.6万円
首都圏
敷地面積173.2㎡、住宅面積38.5㎡、建築費3,460万円、坪単価89.8万円
近畿圏
敷地面積199.6㎡、住宅面積38.8㎡、建築費3,276万円、坪単価84.4万円
東海圏
敷地面積236.1㎡、住宅面積40.1㎡、建築費3,345万円、坪単価83.4万円
その他
敷地面積283.6㎡、住宅面積38.9㎡、建築費2,976万円、坪単価76.5万円
タマホームの契約前見積もりと最終支払額の差は?
タマホームは「適正価格」をモットーにしているので、そもそも切りつめた価格で提案してきます。割引も一切行いません。その為、契約前見積もりと、最終支払額に差はほとんど無いようです。
自らオプションを付けたり、地盤改良が必要にならない限り増額しないので安心して契約できます。割引額のすごい大手ハウスメーカーに比べると、金額面では信用が高いといえます。
ただし、金額が低い事で営業マンにシワ寄せがいっています。通常、大手ハウスメーカーの営業マン1人当たりの平均受注数が、年間で6~7棟なのに対し、タマホームでは12~14棟を受注しています。
更に、営業マンが設計し、見積もりをするシステムです。その為、打合せ回数が大手に比べて少なく設定されているので、じっくり家造りをしたい人には不向きなのかもしれません。
タマホームの坪単価は高い?安い?競合3社と比較!
タマホームより少し高いか同じくらいの坪単価のハウスメーカーに以下の3社があげられます。
アイフルホーム
タマホームとアイフルホームは共に有名なメーカーですが、まずはアイフルホームを見てみましょう。商品はセシボ、スプリーム、あや、アイプライムセブンなどが主力です。
坪単価は40万円から55万円程度、子育て環境を重視しており、3階建住宅から平屋までいろいろあります。
それに対してタマホームは坪単価を明記しなくなっていますが、以前は25万円前後と、とても安い単価でした。現在では値上がりしています。主力商品は大安心の家、木麗な家などがあります。
クレバリーホーム
上記で紹介したタマホームと、クレバリーホームを比較してみたいと思います。クレバリーホームは、アイフルホームと同じくフランチャイズで有名です。
よい物を使って無駄の削減をしているため、坪単価は比較的幅が広くなっており、30万円から60万円前後です。
主力商品は太陽光発電を取り入れたサンブレス、大きな屋根が特徴的なビッグルーフなどがよく知られているでしょう。タマホームは低価格が売りの木麗な家や、オール電化が基本となっている大安心の家などがあります。
ユニバーサルホーム
ユニバーサルホームは、タマホームと比べても坪単価が安くなっています。タマホームはしっかりと明記していませんが、大体40万円前後という見方をする人が多くなっています。
それに対してユニバーサルホームの場合には、坪単価が28万円から31万円前後です。さらに商品の多さもユニバーサルホームの特徴でしょう。
タマホームは木麗な家や大安心の家などがありますが、ユニバーサルホームは耐久性と快適性を重ね備えているユーネクストタイルスタイルや、環境を重要視しているヘルシオンを始め、たくさんの商品があります。
いずれも坪単価が45~55万円程度です。大手ハウスメーカーで最安値のヤマダエスバイエルホームの坪単価が73.6万円ですから、かなり安いと言えます。
まとめ
いかがだったでしょうか。安いのに、家の品質はすごく良いタマホームは、住宅に費用対効果を求める人には、もってこいのハウスメーカーだと言えます。
歴史が浅く信用が根付いていない今が買い時なのかもしれません。是非賢く家を建ててみてはいかがでしょうか。
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