出典:泉北ホーム
泉北ホームは大阪府とその近県を地盤とした、創業41年を迎える老舗の地域ビルダーです。2017年7月時点で総施工棟数が6281棟と立派な実績を誇っています。
建物は2×4構造で全モデルに吹き付け発泡断熱を採用しています。「フル装備の家」をキャッチフレーズに、他社ではオプション扱いになる照明器具、カーテン、エアコンの金額を、初めから標準として坪単価に含めています。
このわかりやすい価格設定で人気があり、大阪とその近郊でここ数年は年間350棟以上を施工して地域ランキングも常に上位にいます。
果たしてこの泉北ホームの金額の中身はどのようになっているのか、早速見てみましょう。
泉北ホームの過去の坪単価の推移(2016~2017)
同社の坪単価は2016年ごろまでは45万円~55万円という価格幅でしたが、2017年になると下限が坪40万円に下がっているようです。
これは最後に競合相手で紹介する、ローコストメーカーの台頭が大きいと思われます。
確かにカーテンや照明器具などの金額を初めから坪単価に含めて提示しているのは良心的ですが、他メーカーも見積りにはオプションという形で結局は乗せてきます。
つまり最終的な見積りの金額でのメリットではないので、同社のような中層価格帯のメーカーやビルダーは、下限の価格帯の顧客層相手では値段競争に巻き込まれているのかもしれません。
約7割が10社以上の住宅カタログを請求し比較、検討してるのがその証拠(HOUSING by suumoより)。
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泉北ホームの坪単価の内訳は?
同社の坪単価の内訳で他社と大きく違うのは、冒頭でお話ししたように照明器具、カーテン、エアコンの金額が坪単価に含まれていることです。
一般的にそれらの金額は坪当たり3万円前後でしょうから、実質の建物本体の坪単価は37万円~52万円と言えます。
これに通常だと外部給排水工事、各種申請料、設計料、などの諸費用が坪6~7万円ほど加わるのですが、注目したいのがSMILE PACKAGEというモデルです。
これは33坪で3LDK、1555万円で前述の追加諸費用が全て含まれているモデルで、ある意味「フル装備の家」を突き詰めた家と言えます。
もちろん盛土や地盤改良、水道の新規引き込みなど、土地の条件によって要・不要が分かれる費用は別途ですが、顧客にとってわかりにくい諸費用を坪単価に入れたことは画期的だと思います。
泉北ホームのラインナップから見る坪単価
出典:ABCハウジング
同社モデルラインナップは外観の違いより、標準装備の違いによって分けられています。
「PREMIUM PACKAGE」 坪50万円~
同社のトップグレードで豪華な仕様、装備が特徴のモデルです。キッチンやお風呂は住設メーカーの上位モデルが選べ、外壁が光触媒仕様、サッシも樹脂ペアガラスになっており、十二分な仕様と言えます。
まら断熱性能もZEH Ready(ZEHのアメリカ版)の基準をクリアしており、そちらの面でも高い性能を持っています。
「MAJOR PACKAGE」 坪40万円~
こちらは同社のスタンダードグレードのモデルです。自由設計で装備も充実しており、断熱性能も2020年の新省エネ基準をクリアする高さを誇っています。
価格は坪40万円からと様々な予算、プランなど幅広い希望に応えられるモデルになっています。
「SMILE PACKAGE」 坪47万円~
こちらは前項で紹介した2階建てで33坪、3LDKで1555万円に主要な諸費用をコミコミにした注目のモデルです。
一見すると坪47万円なので特別安くはありませんが、諸費用を差し引くと坪40万円を切ると考えられます。
特に外部給排水工事が複雑で割高になりそうなお宅にはお得なモデルと言えます。ただし間取りやオプションの融通はかなり限定されているようなので、契約前の打ち合せをしっかり行う事が大切です。
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泉北ホームの契約前見積もりと最終支払額の差は?
同社の見積りの契約前と最終の差は、契約後に行われる地盤調査で判明する地盤改良費があります。
70~100万円程度は追加になるようなので、予算には多少余裕を持たせておきましょう。ただしこれは全てのお宅で必要になる訳ではないので、悩ましいところではあります。
その他はさすがにフル装備の家を謳い文句にしているだけあり、追加は数十万円程度のようで他社に比べるとかなり少なめです。
泉北ホームの坪単価が上がるオプションは?
同社の坪単価を大きく押し上げるオプションは、あまりないようです。もちろん全く無いわけではなく吹き抜けや床暖房など、出るものもありますがどれも10万円近辺です。
ユーザーの声を色々見ていると「全て必要なものは付いている」という頭があるようで、オプションの要望自体少なめですし出たとしても控えめな印象です。
完全な注文住宅だとメーカー側から「こんなオプションもありますよ」と様々な提案を受けるので、ユーザーはどうせなら付けようという心理になってしまいます。
そして気がつくとオプションで数百万円というケースもありますが、フル装備の家を提案される場合は逆に「このままで十分」という心理になるようです。
泉北ホームの坪単価に地域差はあるの?
同社は展開地域が大阪府とその近県に限られているので、地域による坪単価の差は無いようです。むしろ軟弱地盤の地域であったり排水処理の方法の違いなど、付帯工事の費用には地域差が出るかもしれません。
泉北ホームの坪単価は高い?安い?競合3社と比較!
秀光ビルド 坪36万円~
「796万円より」という刺激的なうたい文句で、北陸から近畿にかけて展開しているローコストメーカーです。
近年急速に大阪とその近県エリアでも成長しています。諸費用を込みでも1200万円~と明快な価格表示もおこなっており、正にSMILE PACKAGEと競合することが明らかです。
フジ住宅 坪50~65万円
こちらも泉北ホームと同様に大阪府エリアを活動範囲とする地域ビルダーです。設立から45年と歴史も似ており、良きライバルとして大阪の施工ランキングを賑わしています。
坪単価は大きく被ってはいないのですが、土地から購入となった場合には泉北ホームの価格が検討範囲になるようです。
タマホーム 坪35~50万円
さすがにタマホームは全国展開のスケールメリットを活かして、必要十分な装備の上に魅力的な価格を設定しています。
他の大手メーカー同様にオプションや付帯工事で価格が大きくアップしますが、それでも地域ビルダーと近い価格帯なので、検討対象に上がることが多いようです。
約7割が10社以上の住宅カタログを請求し比較、検討してるのがその証拠(HOUSING by suumoより)。
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