出典:サイエンスホーム
世代を問わず「木のぬくもり」を家に求める方が増えてきている中、急成長をしているハウスメーカーが今回紹介するサイエンスホームです。
施工例や施主の口コミを参考にしながら、サイエンスホームを客観的に分析したいと思います。
サイエンスホームの特徴は?
真壁づくりの家
出典:サイエンスホーム
あまり聞きなれない「真壁づくり」という言葉ですが、一言でいうと柱を露出させる工法です。
現代の建築では柱を壁の中に隠す工法が一般的ですが、真壁づくりは壁から柱を露出させ、インテリアとして和風の趣を演出したり、柱が湿気ることを防ぐ効果(防腐効果)があったりします。
無垢を内装に取り入れた家
出典:サイエンスホーム
体に優しいと特に子育て世代に人気の高い無垢材。大手ハウスメーカーで床を無垢にするとフローリングとの差額で軽く100万はとられます。
サイエンスホームでは床材や家具材として無垢で積極的に採用し、大人から子供までがリラックスした空間を満喫できるようにしています。
全国経営だが直営店ではない
出典:サイエンスホーム
全国136店舗の展開をするサイエンスホームですが、これらは直営店ではなく各地域の企業にノウハウなどを水平展開した委託店舗となります。
全国展開がしやすいメリットはありますが、店舗によって対応や品質にバラつきが生じやすいデメリットもあります。商談をされる際は、その店舗ごとの特性をよくヒアリングするといいでしょう。
サイエンスホームの過去3年の坪単価の推移(2015・2016・2017)
年代 | 2015年 | 2016年 | 2017年 |
坪単価 | 40~50万円 | 50万円 | 50~60万円 |
ホームページでは坪40万未満とありますが、施工主の口コミを見るとバラつきはあるものの40万円を超えているケースが多かったです。年々増加しているのは人件費・木材・輸送費の高騰が考えられます。
しかし、家の坪単価というものはあってないようなもので、当てにしすぎないことも大切です。実際、口コミの中でも壁材や床材にこだわりが強い人ほど坪単価は高かったです。
また、総工費を総面積で割るので面積が大きいほうが坪単価は安い傾向にもあります。あくまで1つの目安になさることをお勧めします。
約7割が10社以上の住宅カタログを請求し比較、検討してるのがその証拠(HOUSING by suumoより)。
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サイエンスホームのラインナップから見る坪単価
THE S CLASS 坪40~50万円
出典:https://suumo.jp/chumon/housemaker/rn_sciencehome/shohin/sc_001/
真壁工法と外張り断熱を併用した木造軸組み工法の商品です。
外張り断熱とは、柱と外壁の間に断熱材を入れることで柱に外気の影響を与えにくくする工法です。
実例を見ると価格帯は坪40~50万円というものが多かったです。また3階建て以外の建築様式(平屋・2世帯)は実例がありました。
真壁づくりの家×オール国産ひのき 坪50~55万円
出典:サイエンスホーム
上記「THE S CLASS」にひのきの内装を加えた商品です。内装がひのきになるため価格帯は上昇し50万~55万円ていどがボリュームゾーンでした。
サイエンスホームの坪単価の内訳は?
出典:サイエンスホーム
基本的には本体工事のみとなるそうです。
本体工事とは基礎・骨組み・内装・設備のことであり、この本体工事に含まれないものとしては、外構・ライフライン・設計費・地盤改良・登記・ローン諸費用・引っ越し代など多岐にわたります。
含まれないものの特徴としては「人によって異なるもの」です。あと、含まれない費用で忘れがちなのが消費税です。車1台は買える金額になるので要注意です。
サイエンスホームの坪単価が上がるオプションは?
出典:サイエンスホーム
基本的に内装を無垢材で徹底している家庭は坪単価が70万円近くになっていますので費用の掛かるオプションと捉えていいでしょう。
また、太陽光発電を設置する場合もオプションとなるようです。価格は150~300万円となり屋根の大きさによって搭載量が変わり価格が変動します。
サイエンスホームの坪単価に地域差はあるの?
出典:サイエンスホーム
口コミ等では本体価格の差はみられませんでした。地域によりライフラインや設計費などの金額は異なってくる可能性はあります。
また値引きの判断もその受託会社ごとに異なるでしょうから多少の差は付くと思います。
サイエンスホームの契約前見積もりと最終支払額の差は?
出典:サイエンスホーム
契約後に意図せず上がったという悪い口コミはなかったです。契約時に引っ越し代や地鎮祭の費用まで見込んだ見積書が提示されている方が多く、見積もりを作る姿勢は好印象です。
しかし、差額が大きく出るケースは会社ではなく営業担当に問題があることが多く、委託経営をしているサイエンスホームの全店舗がそうしているとは限りません。
見積もりを依頼するときは予め希望の内装や設備をきちんと伝え、メモか音声を残しておきましょう。
サイエンスホームの坪単価は高い?安い?競合3社と比較!
タマホーム
出典:タマホーム
キャッチーなCMで有名な全国している大手ハウスメーカー。
サイエンスホームと同じ木造軸組み工法ではありますが、木材は海外から輸入した圧縮材を使用している点がサイエンスホームとは異なります。
一方で内装や外装の種類は多く様々な好みに対応できると言えます。坪単価も30万円台から展開がありますが実価格帯は50万円前後となり、柱の素材を考えるとサイエンスホームの方が割安と言えるでしょう。
アキュラホーム
出典:アキュラホーム
社長が元大工という品質にこだわった住宅づくりを売りにしているハウスメーカーです。
全国展開ではないものの、都市部を中心に坪40万円からの商品展開をしておりサイエンスホームと価格帯は同等と言えます。
アキュラホームはZEH(ゼロエネルギーハウス)の取り組みも前向きに行っており、建築費以外で光熱費も抑えたい方にも対応できるようになっています。
内装の質はサイエンスホームの方が高いと言えますが。家に太陽光発電などの付加価値を望む場合はアキュラホームが有利であると言えます。
ユニバーサルホーム
出典:ユニバーサルホーム
フランチャイズで全国展開をする木造軸組み工法の住宅。
全国展開の方法や坪単価も40万円台からとサイエンスホームとほぼ戦略のハウスメーカーです。
地熱を利用した暖房設備を設けるなど、「省コスト・上質住宅」を売りにしており化学力で他社との差別化を図っているそうです。
地熱システムの価格も明記がないため、一概にどちらが安いとは言い難いですが、そういった設備を抜きにすればサイエンスホームの方が内装や柱にお金をかけた造りだと言えるます。
まとめ
同価格帯のハウスメーカーと比較すると、柱や内装の質から見ればサイエンスホームの価格設定は割安と言えるでしょう。
だからこそ競合他社は太陽光発電や地熱システムを採用して、そこの差を埋めてこようとしています。
注意しなくてはいけないのは、設備は壊れれば取り替えられますが、家はそうはいかないということです。
車をカーナビの性能で選ばない様に、家も本質をきちんと見てあげることが重要だということを是非覚えておいてください。
約7割が10社以上の住宅カタログを請求し比較、検討してるのがその証拠(HOUSING by suumoより)。
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