「そろそろ夢のマイホームを」そう考えたとき、あなたなら何を基準にマイホームを選びますか。
商品が氾濫する現代社会、まして長い人生、共に思い出を刻んでいく大事な我が家となれば何を選んだら良いのか、そう簡単には決められないのではないでしょうか。
マンションがいいのか、戸建てがいいのか、建売がいいのか、注文住宅がいいのか、選択肢は無限にあります。
今日は、そんな数ある選択肢の中から、へーベルハウスと一条工務店の2社をピックアップし、工法や坪単価、メンテなど含め5つの項目について比較、ご紹介します。
へーベルハウスと一条工務店の特徴
ヘーベルハウス
出典:ヘーベルハウス
まずは、大手鉄骨系メーカーのヘーベルハウスです。ヘーベルハウスといえば、真っ先にあの外観が思い浮かびます。
住宅に詳しくなくても、ヘーベルハウスと聞けば「四角いコンクリートの家」を想像するのではないでしょうか。
「比類無き壁」と称するALCコンクリートによる外壁は、外壁として一般的なサイディングとは桁違いの性能を兼ね備えています。
一般的なサイディングは、厚さ約14~18mmであるのに対し、ヘーベルハウスの外壁「ヘーベル」は、厚さが75mmもあります。
その厚みが生み出すのは、高い断熱性、遮音性、耐久性です。また、鉄骨ならではの堅牢な造りは、間取りの自由度を高めます。頑強だからこそ実現できる、窓を大きく取る大開口や、室内の大空間は、大きな魅力です。
一条工務店
出典:一条工務店
次に、高気密、高断熱が持ち味の一条工務店です。CMをうっていないため知名度は低いですが、住宅展示場の棟数が全国一位であったり、累計販売戸数が全国二位であったりと、木造系の注目メーカーです。
一条工務店の主力商品は、iシリーズと呼ばれる高性能住宅です。高気密、高断熱に加え、全館床暖房により、冬場は暖房がまったく必要ないと言います。
また、花粉・ハウスダストに強い一種換気仕様で、家の中は、常にクリーンな空気に満ちています。それらすべてが標準仕様となっているため、オプションに頼らずして、ハイスペックな家が手に入ります。
どちらも人気のハウスメーカーですが、どののような違いがあるのでしょうか。
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ヘーベルハウスと一条工務店の5項目を比較してみた!
①工法
最大の違いは、工法です。ヘーベルハウスは重量鉄骨造、一条工務店は木造住宅になります。
ヘーベルハウスは、鉄骨造のためとにかく頑丈と言われます。その頑強さを活かした間取りの自由度の高さは、大きな魅力です。
また、一階部分よりも二階が飛び出しているオーバーハングも得意としています。バルコニーの幅を広く取り、庭代わりに活用したりという使い方も出来ます。
鉄骨造の為、家の重量が木造住宅とは桁違いですので、その土地の地盤と基礎はとても重要です。地盤によって、地盤改良などが必要になる可能性は、木造住宅よりも高いと言えます。
地盤が軟弱な場合は、数百万円単位の地盤改良費が発生する場合もありますので、注意しておいたほうが良いでしょう。
一条工務店は、商品により木造軸組工法か2×6工法に分かれます。前述のiシリーズは、2×6工法になります。 2×6工法は、北米で生まれました。
北米は雨が少ないため、床→柱→二階の床→柱→天井の順に家が作られていきます。その難点として、途中で雨が降ってしまうと床などが雨ざらしになってしまうことがよく指摘されます。
しかし、一条工務店の2×6工法は、その最大の難点である屋根がかかるまでの期間を、工場でのプレセットにより、最大限に短縮しました。
上棟(屋根がかかる)まで、通常一ヶ月以上かかるところを、なんと3日に短縮し、雨ざらしになるリスクを最小限に減らしています。
②坪単価
ヘーベルハウスの坪単価は、約70万円~80万円ほどです。鉄骨造のため、一般的な木造メーカーよりは割高となります。しかし、シロアリや腐食の心配が全く不要となるのは、鉄骨ならではのメリットです。
一条工務店の坪単価は、約55万円~70万円ほどです。商品により価格帯がほぼ決まっており、icube、ismart、セゾンA、セゾンFの順に価格が高くなっていきます。標準仕様のグレードが高いので、オプション料金が抑えられるのは有り難いところです。
一条工務店のコストパフォーマンスの良さは、木材からキッチン、お風呂に至るまで、全て自社生産をしている為に成り立っています。
他社製の設備も頼めば入れてもらえますが、標準仕様の中では選べなくなりますので、その分割高になります。
③耐震性能
ヘーベルハウスの鉄骨は、ハイパワード制震ALC構造と呼ばれる、非常に耐震性の高い構造です。鉄骨の柱と梁の間に張り巡らされた斜めの構造体、ハイパワードクロスが、強い制震性を発揮します。
その為、少ない部材で強さを保つことができ、それが通し柱を必要としない間取りの自由度に繋がっています。
一条工務店は、軸組工法、2×6工法ともに、ツインモノコック構造を採用しています。従来の木造住宅における、柱と筋交いで支えるのでは無く、柱と壁で支える為、より強度が増すのです。オプションで免震住宅にも対応しており、高い評価を得ています。
④断熱、気密性
ヘーベルハウスも一条工務店も、断熱性能は自慢です。断熱材の持つ断熱性能(熱伝導率の値)は、ともに最高のFランクです。
ヘーベルハウス
ヘーベルハウスは、前述の通り外壁にも断熱性を備えています。また、断熱材として独自に採用しているネオマフォームは、高い断熱性能と不変性を持っている為、年数と共に断熱性能が低下するリスクは少ないと言えます。
一条工務店
一条工務店のiシリーズは、外内ダブル断熱です。平たく言えば、断熱材が外と内で倍入っているということです。外気をシャットアウトし、内からの熱を逃さない構造になっています。
一条工務店が断熱材として採用しているのは、高性能ウレタンフォームです。木造メーカーがよく一般的に使用する断熱材は、グラスウールです。グラスウールより割高ですが、その性能はやはり頭一つ抜けています。
⑤メンテナンス
高い住宅ほど、メンテナンスコストは低いというのが一般的です。
ヘーベルハウスは30年不要
ヘーベルハウスは、外壁の塗り替え、シーリング、ベランダ防水など、30年目まではメンテナンス不要となっています。
カタログによれば、30年目で初めてメンテナンス費用が発生することになっており、その費用は45坪の2階建て住宅で、約400万円となっています。
一条工務店は10年100万円
一条工務店は、外壁をタイル張りにすれば、塗り替えの費用を抑えることが出来ます。メンテナンスに掛かる費用は、おおよそ10年で100万円程度と言われています。
ヘーベルハウスと一条工務店、どっちが良いの?
ここまで2社を並べてご紹介しましたが、ともに言えるのは、どちらも優秀な家であるということです。
ヘーベルハウスのセールスポイントは、バルコニーや屋上の活用です。構造がしっかりしていますので、三階建も得意とします。
間取りや収納のアイデアも豊富で、設計の対応力もピカイチです。耐震性や大空間、ビルトインガレージ等を考えるならば、ヘーベルハウスをおすすめします。
クリーンな空気や温かさを求めるなら、一条工務店をおすすめします。一条工務店を知らなくても、展示場でその性能にほれ込んでしまったという話をよく耳にする通り、コストから考えた性能の高さは大きな魅力です。
また、太陽光発電を搭載した、ZEH(ゼロエネルギーハウス)にするのも、標準仕様で対応できます。大型のソーラー発電も売りの一つなので、検討なさってはいかがでしょうか。
まとめ
家に求める性能は、人それぞれ違います。何と言っても高価な買い物ですので、予算との相談もあります。
また、どんなに性能が良くても、家の外観や間取りが気に入らなければ、決断には至らないでしょう。
注文住宅をお考えなら、まずは、家に何を求めるのか考えてみましょう。その上で、住宅展示場に足を運ばれることをおすすめします。
家族の夢を叶えてくれるのはどのメーカーなのか、じっくり探すのが、成功への近道と思います。
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