住まいが古くなってくると、メンテナンスや設備機器の交換をするためにリフォームやリノベーションをすることでしょう。
そんな時、リフォームの工事を依頼する業者はどのような業者を選びますか?家を建築した業者、地域の工務店、ハウスメーカー、設計士、など選択肢はさまざまです。
ここではリフォームを失敗しないための業者の探し方や選び方のコツを解説しています。
リフォーム業者の探し方は?探す方法4つ!
リフォーム工事を請け負う会社は規模はさまざまでも無数にあります。
そんなたくさんの会社の中からどうやって信頼できるリフォーム会社を探せばいいのか悩みますよね。代表的な探し方4つをご紹介します。
新築時のメーカーや工務店など
家を新築した時のハウスメーカーや工務店では一般的にはアフターメンテナンスを行っています。
本来ならば定期的に営業マンが訪問をしてアフター管理を行うものですが、毎年多くの新築物件を建築しているメーカーや工務店はアフター管理が追い付いていない場合も多いようです。
しかし、新築時の建築会社にリフォームを依頼することは建物の構造をよく理解しているため、壁や柱を取るような大規模なリフォームでもプランニングはしやすいはずです。
リフォームを考えはじめたらまずは新築時の業者に相談をしてみるといいでしょう。
また築後10年経過していないような場合は多業者がリフォーム工事を行ってしまうと建物の保証が切れてしまう場合がありますので注意が必要です。
身内や知人の紹介
身内や知人にリフォームをした人がいる場合は経験者に相談をしてみるのも一つの方法です。
実際にリフォームをした人が良い業者と思っているのは信頼できるものです。
業者によってはOB施主から仕事を紹介してもらえると、OB施主と紹介者にギフト券などの謝礼や値引きのサービスを行っている場合があります。
紹介してもらったら断りにくいとか、いろいろ注文をつけにくいと考える人もいるようですが、そこは気にする必要はなくしっかりと金額と工事内容を見て判断をしてもかまいません。
折込チラシなど
新聞の広告や折込チラシなどにもたくさんのリフォーム業者が広告を出しています。
リフォーム相談会や展示会などのイベントも各社行っていますので、折込チラシなどを見ていろいろなイベントに参加をしてみるといいでしょう。
いきなり見積もりを依頼するよりもイベントに出向きその会社の雰囲気や人となりを見てからでも遅くはありません。
またイベントなどに来場をして見積もりを依頼すると見積もり特典があったり、キャンペーンを打ち出している場合も多く、通常よりもお得にリフォームができる可能性があります。
インターネットなど(一括見積もりサイト)
現在はインターネットの普及により、家にいながらパソコンで手軽にリフォームの見積もり依頼をすることができます。
どこに見積もりを依頼すればいいのかわからない場合はインターネットを利用することも一つの方法です。
一括見積もりサイトというものがあり、どのようなリフォームを行いたいか相談したうえで、見積もりを行ってくれます。工事業者を自分で探す必要もなく気軽に相談ができるので人気が出ています。
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リフォーム業者の種類と特徴を知っておく
住宅のリフォームを請け負っている業者はたくさんあります。各業者別の特徴を知り、見積もりを依頼する先を検討しましょう。
ハウスメーカー系
積水ハウスやダイワハウスなどの大手ハウスメーカーは実は昔はあまりリフォームに力を入れていませんでした。
なぜならリフォームには工事の内容によって金額に幅があり、少しの工事に対してもかかる手間はさほど変わらず、利益率が悪くなるのでリフォームには消極的だったのです。
しかし、時代の流れとともに新築戸数が減ってきているため、近年ではリフォームにも力を入れ始めています。
ハウスメーカーにリフォームを依頼する際のメリットは、家を建築した同じメーカーであれば構造的なことをよく把握しているため、間取りの変更を伴うようなリフォームはプランニングがスムーズで有利です。
一般的な在来木軸工法の家ではない特殊なハウスメーカーの場合は特に構造を理解していなければ、どの柱が抜けてどの壁が耐力壁なのかを知ることが難しくなります。
しかし、ハウスメーカーの工事費は一般的に1,2割高く設定されていたり、リフォームのプランも決められたパターンの中から選ぶなどの制限があったりとデメリットもあります。
細やかなプランニングや費用の削減を重要視するのであればハウスメーカー系のリフォームは不向きかもしれませんが大手という安心感やブランド力は優れています。
またハウスメーカーには10年保障が付いている場合が多く、他の業者が家を触ると保障が切れてしまうケースもありますので注意が必要です。
住宅設備メーカー系
システムキッチンやシステムバスなどのメーカーの住宅設備を販売している販売店でもリフォームを手掛けています。
メーカーは直接の工事依頼や直接の販売はしていませんので卸しを行っているメーカー専門の販売店があるのです。こういった業者は水まわりや建材の知識が豊富です。
しかし、設備をともなうリフォームを依頼する場合は得意ですが、外壁や屋根、壁紙や畳など家のことならどんなことでも工事が可能なわけではありませんので、依頼をする際どの範囲まで工事を頼めるか確認することが大切です。
ハウスメーカーほど費用は高くありませんが、おかかえの職人はいない場合が多いので、ちょっとしたことでも費用がかさむかもしれません。
リフォーム専門店
リフォーム専門店には、住宅設備メーカーのリフォームショップや一個人で営業しているリフォーム会社などがあります。
リフォームを専門にしているため知識や経験も豊富でノウハウもたくさん持っている場合が多く、さまざまなことに対応してもらえます。
また住宅のことならどんなことでも請け負っている場合が多いので、設備のリフォームはもちろん、間取り変更を伴う大規模な改装や建て替え、外壁、屋根、エクステリアなども含め総合的に1社で賄うことができます。
デメリットは、塗装工事や庭工事など直接専門店に依頼できるような工事の場合は金額が少し高くなること。
リフォーム専門店は、元請け会社で実際工事をするのは下請けの職人ですので、その分工事費用がかさむ場合がありますが、ハウスメーカー系に比べればさほど高くはありません。
工務店
大工さんが経営している工務店や地場の工務店などは細かなことにもすぐに対応してもらえたり、造作部分なども職人ならではのアイデアをもっていたり、余分な宣伝費などの経費も上乗せされませんので他社に比べて比較的安くなる傾向があります。
しかし、工務店でも規模が大きければ費用の中には経費も含まれてきます。工務店はリフォーム専門店のようなノウハウがない場合がありますので、細やかで斬新なプランニングは期待できないかもしれません。
設計事務所
設計事務所は全面改装や大きなリノベーション工事などを行う場合、建築士の観点からプランニングしてもらえるので、構造的なことはもちろんデザイン性、機能性なども含めた提案を期待できます。
ただ、設計事務所に依頼すると工事費用のほかに設計費用が発生しますので他のリフォーム会社よりは高くなるでしょう。
ホームセンターや家電、小売店など
ホームセンターや家電量販店なども近年はリフォームに力を入れています。商品の価格は安く、洗面台の入れ替えやキッチンの入れ替えなど単独のリフォームで安く抑えたい場合は良いでしょう。
しかし、リフォームには様々な業種がかかわる工事もあります。大工、電気、水道、建具、アルミサッシなどそれぞれに職人は違いますので、それらを含む工事を総合的に対応していない店もあります。
工事後の保障などもリフォーム専門店や工務店とは異なりますので安いからといって飛びつくのは注意が必要です。
おすすめは?
さまざまなリフォーム業者がある中で、もっともおすすめなのはリフォーム専門店、工務店です。
プランニングも細やかで、取り扱うメーカーさまざまなので対応力があります。価格もハウスメーカーほどは高くなく保障もしっかりしています。
また、リフォーム工事は工事が終わってからも業者との付き合いは続きます。リフォームしてすぐ後に機器のトラブルや不具合があった場合、すぐに見に来てもらったり、メーカーに修理の手配をしてもらったり。
臨機応変に対応をしてくれる業者をひとつ見つけておくと、いざというときとても頼りになります。
ハウスメーカー系の業者を選ぶ場合、価格は高くなっても、ブランド力や安心感を得られるでしょう。
注意すべき業者の種類は?
しかし、大手だからといって対応が良いとも限りません。世の中にリフォーム会社がたくさんあって仕事ができているのは、新築した業者にリフォームを依頼したくないと思っているケースが多いからなのです。
アフター管理がしっかりしていて、信頼関係が出来ていれば家のことを良く知っている建築業者にリフォームを依頼するはずです。何らかの不満を持っているということの表れです。
また、ホームセンターや家電量販店などの専門外業者によるリフォームもあまりおすすめできません。価格は安いかもしれませんが、プロの職人といえるレベルの施工かどうか、また総合的な対応力にも不安があります。
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信頼に値するリフォーム業者を選ぶ際に重視すべきこと
リフォームというのは、その家に暮らす人がどんな暮らし方をしているか、またどのような暮らしを望んでいるかを汲み取ることがとても大切です。
依頼をする側は建築の素人なのですから、漠然とした希望はあってもそれを形にする術をもっていません。
提案力
リフォームを依頼する業者の担当者としっかりした意思疎通ができ、自分の思いを汲み取ってそれを形にするためのプランニングをしてくれる業者を選ぶことが重要です。
また、女性のプランナーがいる業者は心強いです。住まいの中で家事をしているのは女性といっても過言ではないでしょう。そんな女性目線のプランニングは細やかな配慮や工夫がうかがえます。
構造的な部分や施工の部分は男性目線で、間取りやレイアウトのプランニングは女性目線で行ってもらえるような業者に出会えると家族みんなが納得のいくリフォームを行えるのではないでしょうか。
相見積もりは信頼できるリフォーム業者選びの第1歩!
見積りを依頼する場合は数社に依頼をすることが賢明です。その場合、多少面倒でもそれぞれの業者に現地調査を行ってもらい、明確な希望だけでなく漠然とした希望までをできるだけ伝えます。
見積りを比べる際は、金額だけでなく、こちらの意図を汲み取ったプランニングをしてくれているかなどプランの内容も重要視しましょう。
見積りの内容が○○一式というようなざっくりとしたものの場合は説明を求めることが大切です。
どの程度の範囲までの見積りかが不透明ですと、実際工事が始まってから追加金額が発生する可能性があります。
見積りの内容が細かく記載されているような業者は工事の細かいところまで把握できているということです。
リフォーム工事の規模が大きくなると抜けている箇所も出てきがちですので、見積り内容を事前にきっちり説明をしてもらうように注意しましょう。
相見積りを取らなければ見積りの内容が妥当なものか、金額が適正なのかの判断がつきにくくなります。また、値引きを依頼する際の価格交渉にも役立ちますので相見積りをとることはとても大切なのです。
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