憧れていたウッドデッキを設置したあと、こんなはずじゃなかったと後悔をすることがよくあります。
後悔をしないためにはいくつかのポイントをしっかり押さえたうえで設置をすることが大切です。
ウッドデッキ設置後のよくある後悔…
ウッドデッキ設置後によくある後悔をご紹介します。
腐朽が早かった
ウッドデッキでよくあるのが、比較的安価なソフトウッドと呼ばれるSPF材などを使いDIYで設置したり、大工に作ってもらうというケースです。
なんとなくウッドデッキに憧れていたり、オシャレだからという理由で設置することが多いのですが、費用はかけたくないということでホームセンターに売っているような柔らかい木材を使うことになります。
そして、設置時は防腐剤の入った塗料で塗装をするのですが、その後なにもメンテナンスをしなかったために5年も持たず木が腐って朽ちてしまうのです。
ソフトウッドでウッドデッキを作る場合は、1年に1度は塗装をしなければすぐに朽ちてしまいます。年に1度塗装を施しても耐久年数は10年くらいの木材です。
柔らかい木にはシロアリも付くため、防蟻処理を施していなければ害虫の被害がでたり、コンクリートブロックや基礎をしていない状態の場合、束になる木材も地面の方から腐ってしまいます。
とにかく耐久性が低い木材ですので、安価な分長持ちはしないと考えなければいけません。
設置位置が悪かった
ウッドデッキの使い方や場所を良く考えないで、新築時に勢いで設置してしまい後悔するケースがあります。
日の当らない場所や建物や塀の影になる部分に設置し、ジメジメと湿った環境のため、虫が発生したり、ウッドデッキ本体への腐朽を早める原因になったり。
工務店などに勧められ、使い方を良く考えないで設置してしまうと、結局利用することなく劣化したり、害虫に悩まされる結果になってしまうのです。
デッキ下部への配慮
費用を安くするため、ウッドデッキの下にコンクリート土間を打たなかったり、土のままデッキを設置してしまうと、雑草が生えても処理をすることができず、ゴキブリやムカデが発生する要因を作ってしまいます。
ウッドデッキを設置したあとはデッキの奥行きが深ければ深いほど、風通しも悪く、劣悪な環境を作ってしまいます。
ウッドデッキを設置する場合はデッキ本体だけでなく、まわりの環境にも配慮をするようにしなければなりません。
段差があって使いにくい
家の床のレベルとウッドデッキの高さはできれば揃えたいところですが、地面から室内の床への段差が大きいため費用のこともあり、ウッドデッキを低く設置した結果、段差があるために使いにくく、あまり使用しなくなってしまうというケースです。
段差の部分は使い勝手に最も影響してくる部分です。
室内からの出入りが多い場合は室内との段差を解消する方法を、外部からデッキへの出入りが多い場合は地面とウッドデッキの段差をなるべく少なくするか、踏み台をもうけるなどの配慮をしましょう。
どちらを優先するかよく検討しなければいけません。
後悔のまとめ!
ウッドデッキを設置して後悔をするパターンは、もっと費用をかけてしっかりとしたものを作っておけばよかった、使い方を良く考えないで場所を選んでしまったということが大きなポイントです。
ウッドデッキに使用する材料、デッキ下部の仕上げなどは費用に関係する項目です。あまり費用をかけずに、こまめなメンテナンスもできない家庭はウッドデッキ自体を設置するかどうかの検討が重要です。
同じ費用をかけるにしても、ウッドデッキではなくタイルデッキという選択肢もあります。タイルの場合は劣化の心配も当面ありませんし、害虫の問題も解決できます。
なぜウッドデッキを設置したいのかの目的をしっかり吟味し、設置方法、アフターメンテナンスのことも考えるようにしましょう。
ウッドデッキ設置後に失敗・後悔したくない人が気をつけるべきこと
ウッドデッキにはメリットのほかにデメリットも多数あることがわかりました。では後悔しないためにどのようなことに気を付ければよいのでしょうか。
プランニングが大事
ウッドデッキを設置することになったら、必ずプランニングをしてもらいましょう。
エクステリアショップや工務店など気軽に相談出来る先をみつけ、どのような使い方をしたいか伝えることから始めます。
設置する場所はもちろん、サイズや室内との連結部分、地面へ降りるときの高さ、手すりや策の有無、そして使用する材料、施工方法などをよく検討しましょう。
材料にこだわる
ウッドデッキに使用する材料は3種類あります。天然木材に防腐塗装を施したもの、樹脂製のデッキ、そして天然木を加工した材料です。
天然木材を使う場合はウリンやイぺ、ホワイトウッドなどの堅い木材(ハードウッド)が向いています。
特にホワイトウッドを特殊に炭化したタンモク材は天然木の風合いでありながら、耐久性が高く、害虫にも効果があります。
樹脂製のウッドデッキは見た目は木のようでありながら樹脂ですので、メンテナンスフリーで耐久性は長いです。
しかし夏場は高温になったり樹脂デッキの伸縮があるため、デメリットも知ったうえで選択することが大切です。
それぞれの材料によって良い所とそうでないところがありますので、自分がどのような部分を重要視するかを考え選ぶようにしましょう。
金額で判断しない
ウッドデッキにかける費用はどういう仕様か大きさかによって変動しますが、ウッドデッキを目一杯活用し、長持ちさせるにはある程度の費用をかけることをおすすめします。
安いからといって土の地面に柔らかい木でポンと組むものであれば、よほどこまめにメンテナンスをしなければ長持ちさせることはできません。
快適に使うためにはウッドデッキの材質はもちろん、地面の処理や目隠しフェンスなどまわりの環境にも配慮をしましょう。
金額だけで判断するのではなく、長い目で見て判断し、費用をかける価値があるかどうかも含めて検討をしましょう。
まとめ
憧れて設置したウッドデッキがこんなはずじゃなかった、こんなトラブルがあるとは知らなかったでは後悔だけが残ることになります。
せっかく費用をかけて設置するウッドデッキですから、家族みんなが快適に使え、日々の暮らしをより豊かにしてくれるウッドデッキにしたいものですね。