庭先にウッドデッキをつけて休日にはBBQを楽しむライフスタイル。誰しも1度は憧れたことがあるのではないでしょうか。
しかし、業者に依頼をしてウッドデッキを設置すると数十万という費用がかかる場合も。だからといってDIYで一から木材をカットし組み立てるのもなかなかハードルが高いです。
そんな時に便利なのがウッドデッキキットです。どのようなものを選べばいいかおすすめ7選をご紹介します。
簡単DIY!ウッドデッキキットの選び方!
インターネットを検索すればたくさんのウッドデッキキットが販売されています。選ぶ際の注意点やポイントを解説します。
設置するスペースや雰囲気を考慮する
ウッドデッキは一般的には木製のものを想像しますが、近年では木材風な樹脂製のものも多く販売されています。
カラーや質感などもメーカーによって違いますので、建物や庭との調和を考えて選択することが大切です。
ウッドデッキは外に設置をするものですから、建物の雰囲気や外構のスタイルと合わないタイプを設置してしまうと、ちぐはぐな外観になり残念なことにもなり兼ねません。
また設置するスペースを検討しましょう。ウッドデッキは履き出し窓に併設をし、室内からのアプローチを有効にします。
履き出し窓の外にウッドデッキを設置できるスペースが十分にあるか、どの程度のサイズのものが設置でき、家の外周をするとき通行の邪魔にならないかなども考慮しましょう。
土地の境界いっぱいに設置してしますと、外壁メンテナンスなどの際、足場をたてるスペースがなくなってしまうということも考えられます。
できればウッドデッキのサイズは塀ぎりぎりまで設置するのではなく、余裕を持っておいたほうが望ましいです。
天然木か人工木か
ウッドデッキキットには天然木と人工木、いわゆる樹脂製のものがあります。天然木にもハードウッドとソフトウッドがあり、加工のしやすさが異なります。
ハードウッドは虫がつきにくくメンテンスはほとんどいりませんが、ソフトウッドは定期的に塗装のメンテナンスを施さないと木が腐り、耐久性が落ちてしまいます。
天然木と人工木ではやはり自然の風合いが異なりますので、ナチュラルな風合いを楽しみたい方は天然木がおすすめです。
しかし、天然木でもメンテナンスのことを考えればハードウッドが望ましいのですが、ソフトウッドよりも価格は高くなります。
人工木のタイプは技術が進み、一見すると本物の木のようなタイプもありますので、メンテナンスフリーということを優先するのであればおすすめです。
しかし、夏場の人工木は表面温度がかなり高くなりますので、裸足で歩くには注意が必要です。
天然木は夏場でも裸足で歩けないほど熱くはなりませんので小さいお子さんやペットがいる家庭には安心です。
組み立て方法を考える
ウッドデッキキットの組み立て方法は基本的に木材のカットなどはせず、ビスで固定していく方法です。
組み立て方は各メーカーによって違いがありますが、正方形のユニットを作って組み合わせるパターンと土台を組んで長い天板を並べて固定していくタイプがあります。
組み立ての際もっとも注意しなければならないのは地面の水平です。ウッドデッキの設置場所は住宅の基礎のようにきっちりと水平がでている地面はほとんどないと言えるでしょう。
土の状態であったり、犬走りが一部あったり。コンクリートで土間を打設していても水の流れのための勾配がついているかもしれません。
ウッドデッキの仕上がりをキレイにするには地面の水平が肝心なのです。場合によっては束石を使用する方が仕上がりがよくなるかもしれません。
ウッドデッキキットおすすめ7選
ウッドデッキキットのおすすめ7つをそれぞれの価格や施工性について解説していきます。
山善ガーデンマスター 極太ウッドデッキキット
山善の極太ウッドデッキキットの特徴は天板を支える脚に太い木材を利用しているので強度があるということと、90㎝×90㎝のユニットを組み合わせていく方法です。
そして天板を繋ぐ幕板と天板は固定をした状態で届きますので脚と天板部分をビスで固定していくだけで施工が比較的簡単です。
しかも天板と幕板を事前に固定しているので表面にビスがでてきません。通常のウッドデッキは天板を並べた状態で上からビスを打ちますので、ビス頭が表面にでています。
しっかりと天板とツラが合うようにビスを埋め込んでも、引っかかったりする可能性もあります。裏面からビスを固定している山善のウッドデッキは仕上がりも美しくなります。
しかし90角のユニットを組み合わせていくので地面の水平はより気をつけなればいけません。
価格:1坪、フェンスとステップ付8点セット 32,990円
完成サイズ:180㎝×180㎝ 高さ約36㎝
素材:天然木(杉)アクリル樹脂塗装
組み立て方式:ビス、ボルト固定
組み立て目安時間:約1時間
タンスのゲン 天然木ウッドデッキ
タンスのゲン 天然木ウッドデッキも山善同様、90㎝角のユニットを作り繋げていくタイプです。
天板と幕板は固定された状態で届きますので脚をボルトで固定し、ユニット同士を連結させていきます。
フェンスや踏み台も同梱しているキットなのでウッドデッキの仕様の際は便利なキットです。
価格:0.75坪 フェンスとステップ付7点セット 21,111円
完成サイズ:90㎝×270㎝(並列時)高さ36㎝
素材:天然木(杉)ステイン塗装(防水、防腐加工ではない)
組み立て方式:ビス、ボルト固定
組み立て目安時間:約1時間
アイウッドデッキPLUS ハイフェンス
アイウッドデッキの特徴は脚部とフレームがアルミ製のため劣化の心配がなく、丈夫です。脚の高さ調節もできるため限りなくバリアフリーに近づけることができます。
人工木でも天然木のような風合いを実現しておりカラーは3色の展開があります。アルミ、樹脂製なので比較的軽く女性でも簡単に脚と天板を組み立てることができます。
価格:0.75坪 フェンス、ステップ付 81,800円
完成サイズ:90㎝×270㎝ 高さ40~44㎝(調節可能)
素材:樹脂製(脚とフレームはアルミ製)
組み立て方式:ビス、ボルト固定
組み立て目安時間:約1時間
グッドライフウッド 人工木ウッドデッキ
出典:グローバルガーデン 楽天店|グッドライフウッド 人工木ウッドデッキ
グッドライフウッドのウッドデッキは人工木タイプです。施工は簡単で90㎝×90㎝の縁台を組立て並べて連結させるだけです。
ドライバーがあれば女性の方でも組立て可能です。人工木は天然木に比べ耐久性がありますので、メンテナンスをしたくない人にはおすすめです。
価格:1.25坪 フェンス ステップ付き 81,400円
完成サイズ:180㎝×270㎝ 高さ28㎝
素材:樹脂製
組み立て方式:はめ込み式
組み立て目安時間:約1時間
YKKAP リウッドデッキ200 Sタイプ
YKKAPのリウッドデッキは再生木とプラスチックを主原料として作られている人工木です。脚と大引きはアルミで出来ており、扱いやすいと思われます。
束柱をカットしないで使用するとデッキ高さが55㎝にできます。他の商品よりも高さがありますので、建物の基礎が高い家では室内とウッドデッキの段差をなくせるかもしれません。
また束柱をカットすれば最小15㎝まで短くすることも可能です。ウッドデッキを低くしたい場合には有効です。
ウッドデッキは本来デッキ材を1本の木で渡すものです。リウッドデッキは90㎝角の縁台を並べるタイプではなく、大引きの上に長い1本のデッキ材を並べていくタイプです。
価格:53,940円
完成サイズ:1.5間×3尺 高さ15~55㎝
素材:再生人工木
組立方式:ビス固定
組立目安時間:1.5時間~2時間
デッキキュート
デッキキュートは90㎝×90㎝のウッドデッキを並べて連結する方法です。天然木のソフトウッド仕様のため定期的な塗装のメンテナンスが必要です。
施工は簡単で骨組みをボルトで組み立て、天板を乗せるだけ。あらかじめ固定された天板が送られてくるのでデッキの表面にはビスは見えません。
価格:1.5坪 フェンス付き 39,800円
完成サイズ:270㎝×180㎝ 高さ280㎝
素材:天然木(SPF材)
組み立て方式:ボルト固定
組み立て目安時間:1.5時間
アイガーデンオリジナル ウッドデッキ
アイガーデンオリジナルのウッドデッキは天然木仕様の縁台連結タイプです。高さはアジャスターを取りつけると2㎝前後ですが調節が可能です。
赤松を使っているので木の表面に節目があり自然な風合いが特徴的です。90㎝×90㎝の縁台を連結していくので後で増設することも可能です。
価格:0.75坪 フェンス ステップ付き 25,000円
完成サイズ:270㎝×90㎝ 高さ35㎝
素材:天然木(赤松)
組み立て方式:ボルト固定
組みたて目安時間:1時間
まだある!ウッドデッキキットの販売店は?
ウッドデッキの取扱いはインターネットだけでなく、ホームセンターやDIYショップでも扱っています。実物を見て選ぶことができるのは質感などがわかり良いと言えます。
カインズホーム
カインズホームではオール人工木、アルミフレームタイプの人工木デッキ、天然木デッキなどの種類が販売されています。
どれもキットになっているのでDIYでの施工が簡単にできます。天然木0.5坪・34,800円、人工木0.5坪49,800円、アルミフレーム人工木0.75坪・74,800円が参考価格です。
組み立てはどのタイプの90㎝×90㎝の縁台を連結していくタイプですので、施工性は良いと言えるでしょう。
コメリ
コメリで取り扱うウッドデッキキットはエクステリアメーカーのタカショーのものです。天然木に特殊な塗装処理を施しているので防雨、防虫効果があります。
縁台を組み合わせるタイプですので連結をすれば大きなものでも設置可能です。価格は0.5坪タイプ・34,800円です。施工も比較的簡単にできるといえるでしょう。
DIYショップ(RESTAなど)
DIYショップで取り扱っているウッドデッキキットは樹脂製の人工木です。デッキ部分は組み立てられた状態で売っていますので、脚を専用ネジで固定しデッキ同士を連結していきます。
キットで売られているものは比較的施工がしやすいのでDIY初心者の方でも2時間もあれば組み立てることが可能です。価格は0.75坪で109,900円と少々高めです。
ウッドデッキの素材はウリン(天然木)か樹脂(人工木)どっち?
ウッドデッキの素材にはハードウッドと呼ばれる天然木ウリンと樹脂製の人工木があります。
ウリンは硬く防虫性が高い木材ですので天然木でのウッドデッキに良く使われます。塗料などのメンテナンスも必要ないため取扱しやすい天然木です。
樹脂製の人工木は本物の木に似せて作られている樹脂のウッドデッキでかなり耐久性があり、メンテナンスフリーです。
ウリン(天然木)のメリット、デメリット
ウリンのメリットは天然木の中でも硬くて重いハードウッドと呼ばれる種類に属しているため耐久性が良く、木の風合いも高級感があります。
雨ざらし、日さらしになるウッドデッキとしては耐久性がありポリフェノールが含まれているため防虫効果もあります。
よって塗料を定期的に塗るメンテナンスは必要ありません。
反対にデメリットは硬さがあるので加工がしにくく、規格が小さいので反りや割れが起こる可能性があります。価格は他の木材にくらべ高いです。
樹脂(人工木)のメリット、デメリット
樹脂の人工木のメリットはなんといっても耐久性とメンテナンスフリーという点です。価格もお手ごろなものから高級なタイプまで幅広く作られていますので選択の余地があります。
デメリットは自然な風合いがどうしても天然木に比べ劣るというところと、夏場の表面温度は高温になりすぎるため日よけや敷物で対策をする必要があります。
靴でウッドデッキの上に上がる場合は良いのですが、素足やじかに座る行為は危険です。
まとめると
ウッドデッキに自然の風合いを重要視していたり、劣化自体を楽しめる人にはウリンがおすすめです。
また暑い日にもよくウッドデッキを使用する人は樹脂より天然木のほうが向いているといえるでしょう。
反対に樹脂製のウッドデッキはメンテナンスをしたくなく、天然木風のデッキでも値段が安ければ良いという人にオススメです。
設置後何十年も使うかもしれないウッドデッキですから日頃から手入れをしなくてはいけないというのは大変なことです。
ウッドデッキキットのデメリット!こんな人におすすめしない!
ウッドデッキキットは施工性も良く価格も安価なので手頃なのですが、こだわりをもってウッドデッキを設置したい人にはおすすめしません。
例えば、面積の広いウッドデッキが欲しいとか、規格外の形に組みたい、ウッドデッキの高さを2段階に設置したい、室内とデッキの高さをバリアフリーにしたい、などオーダー性の強い要求にはキットでは対応できません。
そのような場合は業者に依頼をし、既製品の人工木でも天然木で組むデッキでもプランニングをしてもらいキッチリ加工、施工をしてもらいましょう。
不満が残るようなウッドデッキになってしまうとせっかく設置したのに使わなくなってしまう可能性があります。
まとめ
ウッドデッキキットは規格のサイズで必要なビスやボルトなども同梱されており、電動ドリルや水平器などの最低限の工具があれば簡単に組み立てることができます。
キット自体の価格も安価ですし、DIYで組み立てると施工費もいらずトータルで安く済ませることができます。
購入の際は大きさだけではなく高さにも注意をし、設置するときは地面をならしなるべく水平に設置するよう心掛けましょう。