キッチンのレンジフードは、使い続けることで機能が衰えてくるので、新しいレンジフードに取り替えたいって思ったことありませんか?
業者に頼みにくいなと思い、先延ばしになっている人は少なくないと思います。そんな人にオススメなのが、DIYでレンジフードを取り替えることです。
DIY!レンジフードの交換を自分で行う際に知っておくと便利なポイントなど、詳しくご紹介していきます。
DIYの前に!まずは自宅のレンジフードの種類、タイプを調べよう!
まずは、レンジフードを取り替えるに先立ち、自分の家のレンジフードがどのようなタイプなのかを把握しましょう。
レンジフードというのは、種類は1種類だけではありません。様々な種類があり、形や機能は全く異なります。
自分の家に今取り付いているレンジフードの種類を把握することで、レンジフードを取り変える際の検討に大きく役に立ちますよ。レンジフードの種類は、以下のバリエーションとなっています。
ファンの種類
ファン(換気扇部分)は、大きく分けて以下の3つの種類があります。
プロペラファンタイプ
プロペラファンタイプは、屋外へ直接排気するファンです。一般的なレンジフードに使われることが多いファンであり、価格も比較的お安いです。取付が簡単であり排気量も多いので、DIYには向いてるファンといえるでしょう。
いわゆる、壁抜きとなっているファンです。プロペラファンの特徴は、風量が多く音が小さいことです。戸建て住宅やマンションに多く使われていますが、高層マンションには使うことはできません。
シロッコファンタイプ
シロッコファンはダクト排気式のファンであり、天井や壁にダクトを作って煙や湯気を排気口まで誘導するファンです。
ダクトを利用しているファンなので、アイランドキッチンや対面キッチンなどキッチンが外壁に面していない場合でも取り付けができます。
安定した排気性が大きな特徴ですが、排気風量はやや劣ります。マンションの場合は外壁面にキッチンが面していない場合があるので、シロッコファンを使うことが大半です。
ターボファンタイプ
浅型のレンジフードに付けられているファンです。
ファンとフードが一体化しているものもあり、比較的お安く手に入れることができます。お手頃価格なのに排気効率は良く、音も静かなので使いやすいファンです。
フードの形状
ファンを覆っている外観は、フードと呼ばれています。レンジフードの外観の鉄部分というと、わかりやすいかもしれません。
もっとわかりやすくいうと、レンジフードの形状をあらわします。フードの形状は、以下のような種類があります。
ブーツ型
レンジフードの形状で1番多いのが、ブーツ型です。四角い形状や台形のような形状をしており、皆さんに1番馴染みがある形となっています。
浅型
薄い形状のレンジフードであり、天井が低かったり梁がある場合などの条件が厳しい場合に、重宝するレンジフードです。薄型で小さめの形状なので、ファンと一体化となっているフードも多くあります。
そのほか変わった形状のフード
そのほか、山のような形のマントル型、筒形、ボックス型など、個性的なフードも数多くあります。
得に、海外製のフードは、個性的な物が多くありますよ。個性的なキッチンにしたい人には、オススメです。
取付場所の形態
レンジフードには、以下の2つの取付け形態があります。
壁付け
ほとんどのレンジフードは、壁付けのタイプとなっています。DIYで取り付ける際も、壁付けの方がスムーズに取り付けられる傾向がありますよ。
壁付けタイプは2つのタイプがあり、設置する場所により使い分けます。一般的な壁付けキッチンの場合は壁付けタイプ、オープンキッチンの場合は横壁付けタイプとなります。
天井付け
特殊なレンジフードの場合、天井付けのものもあります。天井付けのレンジフードはDIYでは扱いにくいので、あまりオススメできません。
このように、一言でレンジフードと言っても色んな種類があることがわかると思います。ご自分の家のレンジフードはどのタイプなのか、事前に把握しておくと便利ですよ。
わかりにくい場合は、設置した際にもらった説明書に記載しているので、チェックしてみると良いですよ。
1番簡単なのは、今取り付いている同じ形のレンジフードを選ぶと、スムーズに取り付けることができますよ。
レンジフードの交換を自分で行うときの流れは?
レンジフードの交換を自分で行うときの流れは、以下のような流れとなります。
②養生
③既存レンジフード取り外し
④既存レンジフード取付
このような流れとなり、言葉で書くと簡単そうに思えるかもしれませんが、意外と難しいです。順序をきちんと把握し、適切に取り付けていくようにしましょう。
レンジフードを交換する際に必要な道具は?
レンジフードを交換する際には、以下のような必要な道具が必要となります。
ドライバー
プラスとマイナスのドライバーで、様々な大きさのものがあるドライバーを用意しておきましょう。
数多く入っているドライバーセットは、とてもオススメです。また、六角レンチも、場合によっては使わないといけない場合もあります。
養生テープ
養生に使う専用のテープであり、レンジフード取り外しまたは取付の際に余計に汚したり傷をつけることがないように、養生します。
養生テープというのは通常のテープよりも粘着力が低いので、養生をしてはがす際に簡単に扱うことができます。
ホームセンターで取り扱っており、1つ200円程度で購入ができます。また、ビニールが付いているマスカーも、養生の際は大変重宝しますよ。
ゴミ袋
取り外したレンジフードを入れたり、養生の際に使うことに大変重宝します。いつも家で使っている、一般的なゴミ袋でOKです。
軍手や手袋
既存のレンジフードを取り外す際は手が汚くなってしまうので、軍手や手袋を履いて作業を行うと大変助かりますよ。
汚れてもいい洋服
既存のレンジフードにはホコリや油汚れなどの、積年の汚れがいっぱい詰まっています。既存レンジフード取り外しの際に洋服に付着する場合があるので、作業の際が汚れてもいい洋服を着て作業に取り掛かりましょう。経年の汚れは頑固であり、万が一服に付いたら取れない場合もありますので、要注意です。
食器用洗剤とスポンジ
既存のレンジフードを取り外した際に、壁や天井などに油汚れが付着している場合があります。新しいレンジフードを付ける前に綺麗にお掃除をすると、綺麗な状態で取り付けができますよ。
また、油汚れの強力さにより取り外しができない場合もあるので、洗剤とスポンジは必須アイテムといえます。ガラスクリーナーも油汚れに強いので、重宝しますよ。
脚立などの踏み台
意外と盲点になってしまいますが、1m程度の脚立があると非常に便利に取り付けができます。レンジフードの取付けは上向きになるので、頼れる足元があることは非常に重要です。
コンロ部分に立ってコンロを破損してしまうこともあるので、必ず脚立などの踏み台を利用して行うようにしましょう。
新しいレンジフード
新しいレンジフードと取扱説明書は、近い部分に置いておくと便利です。軽いものではないので、取り付けの際は近くにおいておくとスムーズな取付の流れとすることができますよ。
最低限、これらの物を用意して、レンジフードの取付けへと進むようにしましょう。
自分でレンジフードを交換する方法、手順は?
自分でレンジフードを交換する方法と手順は、以下のようになります。
①レンジフードやキッチンまわりを養生する
既存のレンジフードには、ホコリや油の経年の汚れがタップリくっついています。既存レンジフードを取り外す際に、それらの汚れが周りに付着してしまうことがあります。
レンジフードやキッチン周りはしっかり養生し、汚れの付着を最小限にとどめましょう。養生テープやマスカー、ゴミ袋などを併用して、しっかり養生すると良いですよ。
養生の仕方によりレンジフードの取付けや新規取付の際の流れが良くなるので、とても重要なポイントとなります。養生を手抜きしてしまうと、良い仕事となりません。
②既存のレンジフード取り外し
養生が終わった後、既存のレンジフードを取り外していきます。汚れても良い服装になり手袋や軍手をしっかりとはめて、汚れが付着しないようにしましょう。
フードとファンを、ドライバーを使って順序良く取り外していきます。ねじ部分に油汚れが強力に付着している場合は、ねじが取れにくい場合もあります。
その際は、ねじ部分にガラスクリーナーをシュッと吹きかけると、ねじが綺麗になり取り外しやすくなりますよ。
③既存のダクト状態を確かめる
既存のレンジフードとダクトはつながっていたので、既存のレンジフードを取り外すとダクトだけ残ってしまうことがあります。
この場合は残ったダクトを再利用して取り付けるので、ダクトの状態を確かめておくようにしましょう。破損がある場合は、テープなどで補修を行います。
④新規レンジフード取付
新しいレンジフードを、取扱説明書に習って取り付けます。レンジフードというのは運転の際にかなりの圧力がかかるので、しっかりと強固に取り付けることが大事となります。
ぬかりなく全ての取り付け部分をしっかりと固定して、完璧に取り付けましょう。取り付け方が甘いと故障の原因となってしまうので、慎重に行いましょう。
これで、新規のレンジフードの取付けは終了となります。取付が終わったら、試運転を行いましょう。試運転を行って、しっかりと排気能力が出るのかを確かめて、取り付けの完了となります。
レンジフードの交換するときの注意点
レンジフードの取付けをスムーズに行うためには、以下のポイントに注意して取り組むようにしましょう。
購入の際は自分の今のレンジフードの形を店側に伝える
レンジフードというのは、形や仕様によっては取り付けることができないことがあります。店先には、今の自分の家に取り付いているレンジフードの形状を教えましょう。
それにより、間違いなく取付可能なレンジフードを手に入れて、取り付けに取り組みましょう。
既存のレンジフードを外していざ新しいものを取り付けようとした際、新規のレンジフードが全く合わなく取り付けることができなかったということは、よくあることです。
キッチンの色合いや雰囲気に合ったレンジフードの採用
新しいレンジフードは、キッチンの色合いや雰囲気に合わせたものを採用しましょう。店先でレンジフードを選ぶ時はレンジフードだけを見てしまうので、キッチンとの兼ね合いを忘れてしまうことがあります。
いざ取り付けてみるとキッチンとマッチしていないなんてことは、よくあることです。必ずキッチンの姿を前提にして、マッチするレンジフードを採用しましょう。
レンジフードの交換は1日全てを行う考えで取り組もう
レンジフードの交換というのは、決して簡単ではありません。想像以上にやることが多くあり、1つ1つの作業に多くの時間を費やします。丸1日使うくらいの覚悟で、朝一から取り組むようにしましょう。
賃貸住宅の場合は事前にオーナーに相談をする
賃貸物件でもレンジフードの取り換えは可能ですが、事前にオーナーに報告して承諾をえなければいけません。
近年は勝手に取り替えてしまう住人も多く、オーナーとトラブルになってしまうこともあるそうです。必ず事前にオーナーに相談をして、承諾を得てから取り換えをしましょう。
レンジフードのDIYでの交換は1人では行わない
レンジフードというのは想像以上に重く、DIYで1人で取り付けを行うということは無理に等しいです。
DIYでレンジフードを取り付ける場合は、2人以上で取り付けるように計画しましょう。女性では重たい作業に対応できない場合もあるので、大人の男性2人以上が望ましいです。
もしもレンジフードの取付けに行き詰ってしまった場合
もしも、レンジフードの取付けに行き詰ってしまった場合は、プロに頼んで取り付けてもらうと良いでしょう。
取付のみでも扱ってくれますので、気軽に相談してみると良いですよ。どこの業者に頼んでいいのかわからない場合は、メーカーに問い合わせてみると業者を紹介してもらえます。
業者によって異なりますが、30,000~50,000円程度で取り付けしてもらえます。ちょっとお高く思えるかもしれませんが、プロは完璧な取付を行ってくれるので、綺麗に取り付けができますよ。