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2階にキッチンを増設する場合の費用は?どんな工事が必要になる?

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最近の新築住宅のトイレは1階と2階に設置することがずいぶんと増えてきましたが、キッチンやお風呂については2世帯住宅でもない限り1軒に1箇所が一般的です。

親と同居をすることになり、2世帯住宅になる場合のリフォームでは2階にキッチンを増設するケースがあります。

その場合、費用はいくらくらいかかり、どのような工事が必要になるのか解説していきます。

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2階にキッチンを増設に必要な条件は?

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家に住まう人のキッチンを2階に増設することになった場合、どんな部屋でもキッチンを設置できるわけではありません。

正確にはできないわけではないのですが、効率的ではない場所に設置してしまうと工事の費用が莫大に膨れ上がってしますのです。そうならないための最低限必要な条件を知っておきましょう。

キッチンを増設する部屋の床材を確認する

キッチンというのは床の上に置いて固定するのですが、床材が畳や絨毯などの柔らかい素材の場合は不向きです。

フローリングやクッションフロアなどの水に強くある程度硬さのある床材の上に設置するのが一般的です。床材が畳や絨毯の部屋の場合は床の工事も伴ってきますので、その分費用は嵩んでしまいます。

給排水を通しやすい場所にキッチンを設置する

キッチンというのは給水や排水といった水道工事が絡んできます。通常のキッチンは床下から給排水の配管を通し、繋ぎこみをするのですが、2階の床下には配管を通せるかどうかわかりません。

キッチン設置予定の場所の近くにトイレや手洗いなどがあり、給排水が通っている場合はそこからの分岐で床下を通しキッチン側にもってくることが出来ますが、床下を通すことで床材の工事を追加してしまうため、あまりおすすめではありません。

一番設置しやすいのはキッチンを外壁に面した壁に接するように設置し、給排水を外壁に露出で通すことです。一番の難関は給排水の工事になりますので、それらをクリアすることがとても重要なのです。

コンロの熱源は?

コンロをガスまたは電気どちらかにする必要がありますが、ガスの場合ガス管の工事が必要になります。

ガス管は外部から通してくるので、キッチンが外壁に面した壁に設置する予定であれば工事は問題なく可能です。

しかし、ガスメーターからの距離が長くなればなるほど、工事費用はあがります。コンロの熱源を電気にする場合はIHクッキングヒーター用の200vの電源さえあれば繋ぎこめますので、コンロの場合は電気の工事の方が比較的簡単にすることができます。

給湯器の問題

キッチンの蛇口ではお湯がでるようにしなければなりませんが、既存の給湯器が電気温水器やエコキューとの場合、お湯切れの心配や水圧の問題が考えられます。

ガスの場合は配管の距離が長ければ工事費用がかかってしまいます。その場合、2階のキッチンのみで使用する給湯専用のガス給湯器で対応するなどの工夫が必要です。

2階にキッチンを増設する費用は?

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2階にキッチンを増設する場合、前述したようにいろいろな条件があります。どれくらいの費用がかかるかは工事の内容にもよって変わります。工事費用は大きく分けてキッチンの商品代と設置にかかる工事費用の2つになります。

キッチンの費用は定価が80万円のものでしたら値引きが入って30万円~50万円ほどになります。キッチンのグレードが高いものや値引き率の悪いシリーズを選んだ場合はもっと高くなりますし、キッチンの間口が小さいものやミニキッチンを採用した場合価格はもっと安くなります。

工事にかかる費用の内訳は給排水の水道工事に7万円~15万円、換気扇やコンロ、コンセントなどの電気工事に5万円~10万円、ガス工事に5万円~10万円、内装工事(壁紙)に5万円~8万円、キッチンの設置工事に5万円~8万円が最低限かかる工事費用です。

キッチンのレイアウトを壁づけにする場合は上記のような工事費用になりますが、どうしても対面キッチンにしたい場合は床下に配管を通さなければならないため、大工工事が追加されるうえ、水道工事や電気工事なども金額は増加するでしょう。

その場合の大工工事は6万円~12万円ほどかかります。床材を張り替える場合は床材の金額も加算されるため部屋の大きさによっては10万円以上も追加で必要になるでしょう。

費用を抑えるには?

キッチンの増設にかかる費用を最小限に抑えるには工事工程を極力シンプルにすることです。

配管、換気扇などの場所を考える

給排水を床下ではなく外壁から通す場合が一番費用は抑えることができます。外部は1階から外壁を露出配管で伝わせ、2階のキッチン設置場所の外部まで引き込みます。そこから部屋内に配管を通せば床をめくったりする工事が不要のため、費用は安くなります。

換気扇も同様で外壁に面した壁であれば換気扇の後ろの壁に穴をあけてダウトを出すことが一番簡単な工事のため、費用も抑えることが可能です。

ミニキッチンを検討する

2階といえどもキッチン増設にかかる費用の大まかな部分はキッチンの商品代になります。ですから商品代を抑えることができれば、総額も抑えることができるのです。

システムキッチンでも集合住宅用のミニキッチンやコンパクトキッチンを選べば商品にかかる費用は抑えられるでしょう。

2階にキッチンを増設する場合、どんな工事が必要?

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給排水の工事

キッチンを設置するには、給水管と排水管の工事がまず必要です。外壁に沿って配管を通し、キッチンの背面になる外壁から室内へ貫通する工事を行います。

電気工事

換気扇用の電源、IHの場合の電源、その他食洗器や手元灯、キッチン用のコンセントの工事が考えられます。

電気の配線は水と違い勾配が必要なわけではありませんので、壁内に空間があり床下や天井から壁内に配線を通すことができれば、どの位置にでも電源を増設することが可能です。

ガス工事

コンロの熱源をガスにする場合は、1階のガス配管から2階の外部を伝わせて配管工事をする必要があります。2階のキッチン専用の給湯器を設置する場合もガス工事が必要になります。

床材の取り替えや重ね張りをする場合

既存の床材を撤去して新しい床材を張る場合は大工工事が必要です。床材をクッションフロアにする場合は内装の職人による工事をすることになります。

内装工事

床材や壁紙を新しくしない場合は内装工事は必要ありませんが、キッチン設置にともないその部屋の壁紙を貼りかえることもありますので、その場合は内装工事が追加されます。

キッチン設置工事

キッチンの据え付け工事は必ず必要です。大工が施工したり、メーカーの認定を受けた施工の職人が取りつけます。

コンロ前などの壁にはキッチンパネルというツルっとしたパネルを貼ることが多いのですが、これらもキッチンの設置業者が行います。

工事の期間はどれくらい?

キッチンの増設のみの工事の場合は5日~1週間の工事期間が目安です。キッチン設置にともない部屋全体の床材や壁紙を新しくする場合は部屋の広さにもよりますが、3日~工事期間が延びると考えておきましょう。

2階にキッチンを増設するときに同時に考えておくこと

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場所が2階になってもキッチン周りで必要なことは1階と同様です。冷蔵庫や食器棚も必要になりますし、炊飯器や電子レンジなどの家電スペースも必要です。

ダイニングテーブルの配置や食品庫なども念頭において、キッチンのレイアウトを考えましょう。

2階にキッチンを作るメリット・デメリット

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2階にキッチンを設置するメリットとデメリットを知っておきましょう。

デメリット

2階にキッチンも1階にキッチンも家事の動作に変わりはありませんが2階の場合、買い物をしてきたものを運ぶ距離が1階よりも遠くなったり、ゴミだしをするのも重い場合は大変です。

特にゴミは1階の場合勝手口から出すことができますが、2階の場合はゴミを持って家の中を歩かなくてはいけません。水が漏れたりすることのないよう注意をすることが大切です。

2階は高齢者には基本的には不向きです。階段を上るのは歳とともにツライ作業になります。

メリット

二世帯住宅になるとキッチンはそれぞれの家族で専用のものがあれば便利です。生活時間やスタイルが違うことが多いため、プライバシーが守られるでしょう。

また2階は隣の家で光がさえぎられることが1階よりは減るため、明るく開放てきな空間を実現できます。外部の目線も気にすることは少なくなると考えられます。

まとめ

2階へのキッチン増設は1階に設置するより工事費用はかかってしまいますが、独立したキッチンを設置することができれば2階を住居の拠点としている人にとってはこの上なく便利で暮らしも向上するでしょう。

2階のキッチンを検討している方はまずは工事業者に相談をし、費用のかからないプランニングを作成してもらって見積もりを提出してもらいましょう。快適な住まいづくりに役立てていきましょう。

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