家の床にビー玉やピンポン玉を置いて手を離すと、勝手に動いて転がってしまう…このようなケース、見たことがある人も多いのではないでしょうか?
この様なことが起きてしまうということは、水平に建っていたと思っていた家が斜めに傾いている証拠になります。家が多少傾いているくらいなら問題ない、と思う人もいるかもしれません。
しかし、実は近年問題とされているのが、建物が傾いていることによる健康被害です。家の傾きによっておこる健康被害とはどのようなことなのか、まとめてみました。
家の傾きにより起きる健康被害とは?
このところ体調がすぐれず、調子が全く上がらない…何かの病気なのかと色々調べても、何の原因も無かった。そんな時は、住んでいる家自体に問題があるかもしれません。
それは、家の傾きによる健康被害です。それほど家は傾いていないと思う人が大半だと思いますが、家の傾きによる健康被害はたった少しの傾きでも受けてしまうことがあります。知らず知らずのうちに、微妙な床の傾きの影響で体調が慢性的に悪くなってしまうのです。
家の傾き具合により起こる体調の変化、症状
家は地盤に対して直角に建っているイメージがありますが、何らかの影響によって微妙に傾いているということは少なくありません。
家の傾きへの許容範囲というのは国土交通省告示でも定められていますが、それを少しでも超えてしまうと違和感に思えてしまうものです。
実際、どの程度の家の傾きにより健康被害が現れるのでしょうか?敏感な人は、床が0.3度傾いているだけでも傾きを感じ、具合が悪くなってしまう人もいます。
それほど敏感では無い人でも、0.6~1度の傾きで建物の斜めさに気付くことが大半です。建物の傾きと発生する健康被害の例は、以下のような内容となります。
家の傾き1.0度
頭痛や浮き上がるような感覚になる。
家の傾き1.3度
引っ張られるような感覚や浮き上がる様な感覚、ふわっとした感覚になる。
家の傾き1.7度
半数くらいの人が、引っ張られるような感覚になる。
家の傾き2.3度
めまいや頭痛、吐き気、食欲不振などが起きてしまう。
家の傾き4~6度
まっすぐな物が傾いているように見えるようになり、強い引っ張られ感、疲労、睡眠障害などが起きてしまう。
家の傾き7~9度
引っ張られ感や疲労がより強く感じられるようになり、半分以上の人が睡眠障害になってしまう。
このように、微妙な建物の傾きの引っ張られ感により安定性が無くなり、体調不良となってしまうのです。
家の傾きは放置しない!
このように、例に挙げたのは1度~9度の家の傾きですが、この程度の家の傾きでここまでの体調不良を起こしてしまいます。
このような被害を受けてしまうという事実がある以上、傾いている建物に我慢して暮らし続けることは良いことではありません。
ある程度の床の傾きは補修が可能ですので、最寄りの工務店や建築屋さんなどの相談をすることをオススメします。