出典:リンナイ|エコワン
住宅の購入やリフォームを検討している人は、ハイブリッド給湯器の導入を検討してみるのはいかがでしょうか?
リンナイの「エコワン」という給湯器を設置すれば、毎月の光熱費を大幅に節約することができます。
金額は年間「7万円」以上。月に換算すると6000円近くコストを減らすことができます。
ここでは、そんな「エコワン」について、調べた内容を分かりやすくまとめてみました。
リンナイのハイブリッド給湯器「エコワン」とはどんなシステム?
ここでは、リンナイのエコワンという給湯器の特徴について、 詳しく紹介しています。
他にもエコワンの他にも、エコキュートやエコジョーズという高効率給湯器もあります。
それらと比較してみて、何がどのように違うのかを説明したいと思います。
エコワンとは?
出典:リンナイ|エコワン
これまでの従来のガス湯沸かし器だと、ガスの燃焼エネルギーだけでお湯を沸かすのが一般的でした。
しかもその沸かしたお湯は、お風呂や炊事場などで使うのが一般的で、暖房設備には使えません。
そのため部屋を暖めるには、ストーブを炊くか電気エアコンをつけて温めるかして部屋の温度をコントロールしていました。
それと比べてエコワンというのは、お風呂場や炊事場だけではなく、部屋にそれぞれ設置できる温水ヒーターやパネルヒーター、床暖房などに 沸かして貯めておいたお湯を通して家全体を効率よく温めることはできる最新の設備です。
エコワンは、電気とガスの両方を切り替えながら低コストでお湯を作っていくので従来のエコキュートやガスジョーズよりも、低コストで使うことができると言われています。
また停電になっても、復旧の早いガスに切り替えて給湯ができるため、災害時でのメリットも大きいです。
ちなみにエコワンはエコキュートとエコジョーズの機能を兼ね備えた給湯器です。
では、エコキュートとエコジョーズは、どのような機能を備えた給湯器なのでしょうか?
エコキュートとは?
エコキュートは、空気の熱を再利用することで、効率よくお湯を沸かすことができる給湯器です。
空気熱交換器で空気中の熱を集め圧縮機を経て、水熱交換器で水に温度を伝えてお湯に変えるシステムです。電気代は従来の給湯器より安くなります。
エコジョーズとは?
エコジョーズは、排気熱を再利用して熱効率を向上させたガス湯沸かし器のことです。
従来のガス湯沸かし器と比較して、ガス使用量の平均を11%以上も向上させている機種です。
年間で18万円程度使用する世帯では、エコジョーズに交換することで約2万5000円ほど節約できると言われています。
ちなみに co2の排出量も大幅に削減されるので、環境配慮設備としても人気があります。
年間約62%削減!省エネ機能抜群の給湯・暖房システム
エコワンは従来のガス給湯器と比較して、光熱費コストを大幅に削減することに成功しています。
コスト削減率は最大で62%以上とされており、今現在最も省エネに適しているエコジョーズやエコキュートよりも省エネ性能が高い製品です。
電気のエコキュートと比較すると最大で45%ガスのエコジョーズと比較すると、85%以上の光熱費削減を実現しています。
エコワン1台で家全体を温められる
温水ルームヒーターや温水式床暖房、温水式浴室乾燥機、パネルヒーターなどを設置することで、エコワン一台で家全体を暖めることができます。
設備設置費用には、なかなかのお金が掛かってしまいますが、年間に節約できる光熱費を考えると、エコワンを取り付けるほうがお得になる場合が多いです。
自動で電気とガスを切り替える機能
出典:リンナイ|エコワン
エコワンはライフスタイルを自動で学習して、電気とガスを切り替えながら、最もお得になる使い方をしてくれます。
例えば朝天気で必要な部分だけお湯をためて夕方1番消費量が多い時間帯にガスで沸かす、就寝前にはそのためたお湯を使い切り無駄を無くす、というように、その人の生活パターンに合わせて、お湯を適切に作って消費できるようにしてくれます。
スマホで外出先から操作ができるシステム
出典:リンナイ|エコワン
スマホを使って、外出先からお湯張りなどの指示ができるのは、エコワンのもっとも大きな特徴です。
タイマー予約しておけば、ちょうど良い時間帯に部屋を温めたり給湯することができます。
消費エネルギーもスマホからチェックすることができ、どれだけ電気代やガス代がかかっているのかが一目でわかります。
また、自動調整機能も搭載していて、日々使っていくことで、エコワンがより効率的なエネルギーの使い方を学習していきます。
一言で作動!スマートスピーカー対応
出典:リンナイ|エコワン
今話題の音声操作アプリ「スマートスピーカー」機能が搭載されています。この機能は、音声認識で様々な操作を行ってくれるシステムです。
例えば、「ヒーターつけて!」「お湯を入れて!」の一言でリモコンを操作しなくても自動でエコワンが作動します。
高い耐震性の実現
出典:リンナイ|エコワン
エコワンは、水平震度2Gに耐えられる、高い耐震性の設計になっています。水平震度というのは、地震で揺れた時に設備にかかる荷重のことを言います。
この水平深度に対して耐震性が弱いと、設備自体の重さからくる衝撃で破損してしまいます。
ちなみに、2Gに耐えられる設計というのは、震度7クラスの地震を想定しており、エコワンはかなり頑丈に作られていると言えるでしょう。
災害時に電気が止まっても安心
出典:リンナイ|エコワン
災害時に電気が止まっても、エコワンならガスに切り替えてお湯を沸かすことができます。
太陽光パネルとセットで取り付けることで自立運転機能が作動し、電気が止まってもガスが供給できるシステムが作動します。
エコワン(ハイブリッド給湯器)のメリット・デメリット!
出典:リンナイ|エコワン
ここでは、エコワンを導入するメリットとデメリットを紹介しています。
エコワンは、従来の給湯器や他の暖房器具と比べて、どのような良いところがあるのでしょうか?
メリット
温水暖房設備で家中が暖かい
エコワン奈良床暖房やルームヒーターパネルヒーターなどが一台でコントロールすることができます。
温水床暖房は電気床暖房よりコストが安く均一に温まるメリットもあり温まりの速度も早いです。
暖房性能として優れている設備へ、エコワン1台で給湯するので、消費エネルギーも少なくて済みます。
消費エネルギーをアプリで確認できる
スマホアプリを使うことで電気とガスを日々どれくらい使用しているのかが一目瞭然で分かります。
また、お風呂や、温水暖房器具の温度をスマホ1台でリモート調整できるため、個々のリモコンを操作する必要がありません。
リモート機能を使えば、お湯はりや床暖房を、いつでも好きな時に作動することができます。外でアプリを操作しておけば、帰宅時には暖かい部屋が迎えてくれます。
従来機よりもはるかにコストが安い
今のところこのエコワンは、従来の給湯器と比べて一番効率良くお湯を沸かす機器です。
先ほど説明しましたが、給湯光熱費の削減を最大で62%も削減できるのは、料金が都市ガスと比べて高いLPガスを使用している世帯でも、導入メリットが大きいです。
また冬場に電気エアコンを使用している家庭も多いかと思われますが、温水エアコンは、温まりのスピードも早く光熱費も安いです。
LPガス運用でもメリットが大きい
ガス料金の高いLPガスでエコワンを運用してもお得です。
省エネ設備に対して優待料金プランがありますのでそちらを適用することで、お得にLPガスを使うことができます。
ちなみにLPガスのメリットは、災害時に都市ガスよりも復旧が早いというところです。
デメリット
導入費用が高い
エコワン工事費が40万円近くになりますので初期費用が非常に高いというデメリットはあります。これは、床暖房家温水ヒーターに配管を通す工事が必要になるためです。
年間のランニングコストが他の給湯器と比べて安いので、トータルではお得にはなるのですが、初期費用と本体価格の両方を足すとかなりの金額になるのがネックでしょう。
工事業者によっては、本体とセット価格で安く割引をしているところもあります。
寒冷地だと再加熱で電気代が掛かる
エコワンは、電気でお湯を沸かして貯めておくシステムなので、寒い地域だと貯めているお湯を沸かすために、余分な光熱費が必要になる場合があります。
周辺環境もよく考えた上で、設置を検討しなくてはなりません。
暖房設備と一緒に設置しないとお得にならない
基本的にエコワンは、給湯だけ使うとメリットが少ないです。
温水パネルヒーターや、温水床暖房システムなどを一緒に導入することで、トータルの光熱費がお得になるというものです。
エコワン(ハイブリッド給湯器)を導入すれば光熱費は安くなる?
出典:リンナイ|エコワン
エコワンを他の給湯器と比べた消費エネルギーの話は、ネットを検索してくればある程度は見つけることができますが、正直見ても分かりにくいものが多いです。
そこでここでは、エコワン、エコキュート、エコジョーズ、普通の給湯器をそれぞれ使った場合の料金の差を比較してみて、エコワンを導入することでどれくらい安くなるのかを、説明したいと思います。
※エネルギー消費量は、一般家庭の平均的な消費量を参照にしてます。
エコキュートの光熱費
初期設置費用は、本体工事費込みで30万円から、タンクの容量の大きいものだと70万円を超える場合があります。
エコキュートは、深夜電力でお湯を作るシステムで、作ったお湯をためておいて日中使うことになります。
ガスに比べて瞬発力は少ないですが、コストが安いのはメリットです。一般的な家庭だと、年間で大体4万円から6万円の光熱費になります。
ただし寒冷地での使用は、少々弱点が目立ちます。貯めておいたお湯を温め直すときに、余分な電気代がかかったり、お湯切れ起こすことがあります。
エコジョーズの光熱費
エコジョーズは初期設置費用が工事費と本体価格込みで25万円から40万円となっていますエコキュートよりも少々安い感じです。
正しい光熱費は電気と比べて高く、年間5万円から13万円と開きがあります。特にLPガスだと、割引はありますが相当高いので注意が必要です。
頻繁にお湯を沸かす家庭だと、なかなかのガス代が請求されますので注意が必要です
エコワンだと光熱費はどうなる?
エコワンは、電気代の安い時間帯にはエコキュートの機能を使い、電気代が高くなる時間帯にはガスを使うので、良いとこどりで光熱費が安くなります。
エコワンのエネルギー消費量削減率は最大で62%と、従来の給湯器と比較して大幅に安くなっており、ガスでお湯を沸かすエコジョーズより85%少なく、電気でお湯を沸かすエコキュートよりも45%も費用が少ないのが特徴です。
従来の一般的なガス湯沸かし器と比べると70%近い削減率を実現していて、例えば従来のガス湯沸かし器で年間12万使うような世帯だと、エコワンに換えれば、4万円台に抑えることができます。
地方のLPガス料金の現状
都市ガスのない地方のLPガスは、料金が非常に高いのが特徴です。
裁量で値段が決められるので、そのような状態になるのですが、3人世帯の場合で月額1万2000円から1万5000円以上請求される家庭もあります。
しかもこの金額は、シャワーを浴びて、食器洗いにたまにお湯を使う程度でこの値段です。
この料金体系でエコジョーズを使うと、とんでもなくガス代がかかってしまうので、電気給湯器がおすすめ。
電気給湯器といえばエコキュートですが、エコキュートにも弱点があって、お湯が足りなくなると、追い焚きをしなければならなくなるということです。
それには時間と電気代がかかり、特に寒冷地になると余計に料金がかかってしまうことになります。
そう考えると、電気とガスで切り替えができるエコワンが、一番料金を節約できる機種だということが言えます。
床暖房のコスト
床暖房には、電気で温めるものと、床下に配管を通して温水で温めるものがあります。電気で温める暖房は、長時間つけていると電気代のコストがものすごく高くなります
が、エコワンを利用した温水床暖房だと、1台で貯めた温水ですべての部屋を温められるので、コストが安いです。
ただし、床暖房は、設置コスト自体が高いものですので、設置が簡単な温水ヒーターの方が、初期設置費用からランニングコストまで含めるとトータルで安くなります。
エコワン(ハイブリッド給湯器)の価格や設置費用は?補助金は出る?
出典:リンナイ|エコワン
ここでは、エコワンの設置費用や本体価格、補助金の有無について詳しく解説しています。
エコワンの本体は、設置するだけではなく配管工事なども必要になりますので、初期費用が結構かかります。
住宅購入やリフォームの時に出る補助金などを活用すれば、安く導入できるかもしれません。
エコワンの本体価格
エコワンの本体価格は、容器の大きさ別に価格が違います。一番小さな50リットルタイプのものだと、大体43万円が本体価格になります。
それより大きな100リットルのものだと約47万円。一番大きな160リットルのものだと約50万円ほどの価格になります。
これは設置工事費は別となっていますので、注意が必要です。本体サイズが大きいものほど、工事費が高くなります。
エコワンの設置工事費用
栄光の設置工事には基本調査費が6000円程度、本体取り付け工事、土間工事、配管工事、電気工事、アース工事なども必要になる場合がありますので、合わせてだいたい50万円~70円前後が目安だと言われています。
工事費込みのプランで購入すると安くなる場合もありますので、各業者が提示する料金プランを比較してみると良いでしょう。
エコワン導入で補助金は出る?
エコワンのような、省エネ設備に対する補助金制度は、住んでいる地域によって利用できる制度が違います。
種類が多いですので、適用できる制度が見つからなくても、諦めずに探してみることが肝心です。
例えば長期優良住宅化リフォーム推進事業という制度を利用すれば、国から最大で300万円までの補助金が出るようになっています。
エコワンだけだとさすがに、そこまでの金額の補助金は出ませんが、補助金を利用することで、かなり負担を抑えることができるでしょう。
他にもエコリフォーム補助金などもあり、30万円まで補助金が出るなど、国は様々な補助金制度を提供しています。
また、一般社団法人「住宅リフォーム推進協議会」が運営するホームページを閲覧すれば、地域ごとに提供している補助金や支援制度を検索することができますので、そちらで確認してみると良いでしょう。
まとめ:給湯器の交換は早急に!寿命は約10年
従来の給湯器は寿命はだいたい10年と設定されており、設備が古くなってくるとエネルギー効率が悪くなり、光熱費が高くなってしまいます。
できれば7~8年を過ぎた頃から、そろそろ交換を検討してみるといいでしょう。