宅配ボックスは不在の際も荷物を受け取ることができるので、ご利用している人もどんどん増えてきている便利なアイテムですよね。
そこで、近年目を向けられていることといえば、自作の宅配ボックスです。お手頃価格で作ることができるということで、人気があります。
自作の宅配ボックスの作り方やトラブルなどの注意すべき点など、くわしくご紹介していきます。
宅配ボックスを自作するには?
宅配ボックスは、自分でも簡単に作ることができます。宅配ボックスを作る際の道具や費用、手順などをご紹介していきます。
自作に必要な道具、費用は?
自作の宅配ボックスを作る際の道具は、以下が必要となります。
ストッカー(コンテナ)1,000円~2,000円程度
宅配ボックスの、本体となるアイテムです。配達されることが多い荷物の大きさに合わせて、ストッカーやコンテナの大きさを設定するといいですよ。
小さいと荷物が入らないので、意味が無くなってしまいます。飲料やお米など大きなものも配達してもらうのであれば、60リットル以上のストッカーやコンテナが必要となります。
ストッカーやコンテナはホームセンターに売っているので、細かくチェックして検討しましょう。また、後に南京錠などのカギを通さないといけないので、穴が開いているストッカーであれば便利ですよ。
穴が開いているストッカーは、留め具の横に穴が開いていることが大半なので、購入の際はチェックしてみるといいですよ。
穴が開いていないストッカー(コンテナ)の場合は、後に自分で穴を開けないといけません。さらに、ただの箱型よりも、蓋が付いていて中身が全く見えないストッカーの方が、防犯性に富んでいるのでオススメとなります。
朱肉不要の印鑑 800円~3,500円程度(自宅にあれば0円)
不在でもサインは必要ですので、印鑑が必要になります。朱肉が必要ではない印鑑であれば、宅配業者もスムーズに押してくれるのでオススメですよ。
シャチハタでOKであり、どこのご家庭にでもある一般的なシャチハタでOKです。中には朱肉を使うハンコを朱肉と一緒に入れているお宅もあるようですが、そのようなハンコは盗難されると厄介ですので、絶対に使ってはいけません。
フック 100円~300円程度
印鑑を宅配ボックスの中につるしておくための、フックです。100円ショップに売っているフックでいいので、用意しておくと便利ですよ。
南京錠 100円~1,000円程度
宅配業者に荷物を入れてもらった後に、施錠のために必要となるカギです。ダイヤル式のものでも一般的なカギ式の南京錠でも、どちらでも使いやすい方でOKです。
気にすべき点は、掛け金部分の幅が狭いと施錠がしにくいというところです。そのため、南京錠を選ぶ際は、掛け金部分の幅が広いものを選ぶようにしましょう。
南京錠は100円ショップでも取り扱っていますので、お安く収めたい場合は100円ショップで大きめの南京錠を選ぶといいですよ。
また、ストッカー(コンテナ)の穴に南京錠が合わない場合もあるので、ストッカー(コンテナ)の穴を事前に確かめてから南京錠を選ぶといいですよ。
盗難防止のためのワイヤー 400円~1,000円程度
ワイヤーを宅配ボックスにつけておくと家の部位に固定ができるので、盗難防止へとみちびくことができます。
簡単に壊すことができない、頑丈な物を選ぶといいですよ。セキュリティーと記載があるワイヤーは。頑丈な物が多いので頼りになります。
ワイヤーで固定していないと配達してくれない配送業者もあるようなので、必ずワイヤーで固定をしましょう。
まとめると
費用の目安ですが、以下のような内容となります。
・朱肉不要の印鑑 800円~3,500円程度(自宅にあれば0円)
・フック 100円~300円
・南京錠 100円~1,000円程度
・盗難防止のためのワイヤー 400円~1,000円程度
これらの合計で、1,600円~7,800円で自作の宅配ボックスを作ることができますよ。お安く納めることができるなら、1,600円で作ることができます。宅配ボックスを購入すると10,000円以上するので、自作はとてもお得なことがわかります。
業者に依頼した場合はこちらを参考にしてください。
自作の手順
自作の宅配ボックスは、以下のような手順で作成していきます。
材料の購入
ストッカー(コンテナ)、朱肉不要の印鑑、南京錠、フック、盗難防止のためのワイヤーを購入します。
ストッカー(コンテナ)に穴を開ける
ストッカー(コンテナ)に南京錠を取り付ける穴が開いていない場合は、穴を開けます。開閉する留め具の横に南京錠を付けるので、留め具の近くに穴を開けましょう。
小さい穴ですと南京錠を通すことができないので、南京錠の通る部分の大きさに合わせて穴を開けるようにしましょう。ドリルなどで簡単に穴は開きますが、無ければピックなどを使って開けてもいいでしょう。
フックの設置
ストッカー(コンテナ)の中に、フックを取り付けます。宅配業者の方が目に留まりやすい部分に、取り付けをしましょう。
ワイヤーで宅配ボックスを固定する
宅配ボックスが盗まれないように、建物のポーチ柱などと宅配ボックスをワイヤーで固定します。ワイヤーの片方をポーチ柱などに通して、南京錠にもワイヤーを通します。
この時、南京錠をロックしてしまうと宅配業者が宅配ボックスを使うことができなくなってしまうので、南京錠はロックしないようにしましょう。南京錠はぶら下げただけで、完成です。
ドアや門に案内板を設置する
ドアや門に宅配ボックスを利用してほしい旨を記載した案内板を設置しておくと、宅配業者の担当ドライバーの目に留めることができ、宅配ボックスを使ってもらえます。
案内板の理想の場所は、宅配業者の担当ドライバーが絶対に見ないわけにはいかない場所です。1番のおすすめの位置は、インターフォンのすぐ下です。
「宅配業者のドライバーさま。いつも宅配ありがとうございます。不在時は下にある宅配ボックスをご利用ください。よろしくお願いします。」などの文面を貼っておくと、いいですよ。
宅配ボックスにも案内板を貼り付けておく
自作の宅配ボックスは、見た目がただの収納に見えてしまうこともあります。そのため、宅配業者に宅配ボックスとわかってもらえないこともあります。
宅配ボックスには宅配ボックスとわかるように、案内板を貼っておくといいですよ。宅配ボックスの案内板の内容は
①荷物を中に入れてください
②宅配ボックスの中に印鑑が入っているので、受け取り伝票に押印してください。
③ふたにかけてある南京錠で施錠をお願いします。
など、このように記載しておくといいですよ。宅配ボックスの見えやすい位置に貼っておく事で、宅配業者のドライバーに気付いてもらえますよ。
参考:https://kakakumag.com/houseware/?id=10210
自作は特に注意?宅配ボックスのトラブル事例
自作の宅配ボックスは安くて頼りになりますが、残念ながらトラブルも多くあります。どのようなトラブルがあるのか、以下にご紹介していきます。
配達業者がボックスに荷物を入れない
自作の宅配ボックスなので宅配ボックスの存在に気付いてもらえず、宅配業者が宅配ボックスに荷物を入れてくれない場合があるようです。
自作の宅配ボックスは宅配ボックスだと気づいてもらえるように、宅配ボックスとわかりやすく表示しておくことが大事となります。
また、自作の宅配ボックスの形状によっては、配達してくれない宅配業者もあるようです。鍵付きでフタ付き、しっかりとどこかに固定している自作の宅配ボックスの場合は、比較的配達してくれているようです。
そのため、鍵付きフタ付き、しっかりと固定されている自作宅配ボックスを使うようにしましょう。
荷物が入らない
小さい宅配ボックスでは、大きな荷物が配達された時に入れることができません。大きい荷物にも対応させるためには、大きめの宅配ボックスを作るといいですよ。
また、配達してもらう前に宅配ボックスの南京錠を閉めたままにしておき、宅配ボックスに荷物が入らなかったなんていうこともあるようです。宅配ボックスに配達してもらう前は、必ず南京錠が開いていることを確かめておきましょう。
荷物が盗まれる
宅配ボックスにカギを付けていない場合、配達してもらった荷物が盗まれてしまうことがあるようです。
また、宅配ボックス自体をどこかに固定していない場合、宅配ボックスごと盗まれてしまうこともあるようです。
宅配ボックスにはきちんとカギを付けて、どこか固定している部分にしっかりと固定させて動かないようにしておくことが大事となります。
さらに、宅配ボックスの中に入れてあるハンコを盗まれることもあるようです。ハンコの盗難が気になる場合は、1回しか押印できない機能がついているハンコを使うといいですよ。
いたずらによりボックスが開かない
宅配ボックスをいたずらされてしまい、宅配ボックスが開かなくなることもあるようです。軽犯罪が多い世の中なので、避けることはできないことともいえます。
自作の宅配ボックスは市販の物とは違い、簡単な作りとなっているのでいたずらされやすいようです。
自作の宅配ボックスでいたずらをされる場合は、市販の防犯完備している宅配ボックスを使うか、防犯カメラを設置するなどの何らかの配慮が必要といえます。
暗証番号忘れor設定されてない
暗証番号式の南京錠を使った場合、暗証番号を忘れたり設定していないと開錠ができなくなってしまいます。
元から暗証番号が設定されている場合はきちんと把握し、暗証番号が設定できる南京錠の場合は必ず事前に設定しておくようにしましょう。ここを忘れてしまったら、防犯性の低い宅配ボックスとなってしまいます。
電気式ボックスは故障リスクがある
電気式の便利な宅配ボックスがありますが、故障リスクがとても高いと言われています。肝心な時に荷物を入れることができず、開閉できないこともあるので、あまりオススメ出来ません。
自作の宅配ボックスは、ストッカーやコンテナを使った電気を使わないタイプがオススメです。