事故物件を売却したいなら、買取業者選びが重要です。事故物件は、次に物件に住む人が心理的抵抗を感じやすいため、再販する際に買い手がつきにくい傾向があるからです。
そのため一般的な不動産買取業者ではなく、事故物件の取り扱い実績が豊富な専門業者に依頼することをおすすめします。今回は、事故物件の買取業者選びのポイントと注意点、おすすめの買取業者を紹介します。
事故物件の売却を検討している方はぜひ参考にしてください。
事故物件の買取業者選びに失敗しないポイント
事故物件の買取業者を選ぶ際は、いくつかポイントを押さえて選定することが大切です。はじめに、買取業者選びに失敗しないためのポイントを見ていきましょう。
業者の買取実績を要チェック
まず、不動産買取業者のホームページなどで、事故物件の買取実績が豊富にあるかチェックすることがあげられます。不動産業界では全体的に事故物件の取り扱いが多くはないことや、心理的抵抗の観点からも事故物件を扱う業者は少ない傾向があります。
ホームページ上で事故物件の取り扱い実績が確認できない場合は、買取業者のスタッフや担当者に、買取実績を聞いてみると良いでしょう。
また、実績と併せて口コミや評判、法令を遵守している業者かもチェックすることをおすすめします。事故物件というウィークポイントがあることから、どうしても下手に出てしまいがちでも、のちのちのトラブルを避けるために、正当な取引を実現するために必ずチェックしておいてください。
各士業との連携があるか
事故物件は、特殊清掃や遺品整理など通常の不動産買取よりも、売却する際に手間がかかります。そのため、法的手続きを行う士業をはじめ、次のような業者と連携していることが望ましいです。
・特殊清掃
・遺品整理
・お祓い
・供養
・相続や登記など扱う士業
・リフォーム
・リノベーション
また、事故物件専門の業者なら、これらの作業を自社でワンストップ対応するところもおすすめです。売却の相談のみで、必要なステップにすべて対応してもらえるほうが、依頼しやすいでしょう。
買取後の再販・再活用に強いか
事故物件を買い取った後の再販や、再活用の実績がある業者であるかも確認しておきたいポイントです。事故物件は、事故から3年は告知義務があるものの、3年を経過すると義務ではなくなります。業者の中にはタイミングを見計らって、リフォームやリノベーションをしたり、パーキングなどに再活用したりするケースもあります。
このように再販や再活用に強い買取業者なら、事故物件でも将来的な価値を見て買い取ってくれる可能性があるからです。
事故物件の買取業者おすすめ3選!
ラクウル
ラクウルは、日本全国の訳あり物件を買い取り、再販にも力を入れている業者です。これまで、事故物件はもちろん、ゴミ屋敷や床がないボロボロの物件、無許可で建築された違法物件などの買取実績が豊富にあります。
そのほか、底地や紛争物件、債務整理物件といった法的関与が必要な物件の取り扱いもあるので、まさにどんな訳あり物件でも相談できることが強みです。問い合わせは電話・メール・LINEなどからOK、現地調査や査定は無料対応してくれます。
売買契約は専任の宅地建物取引士が責任を持って対応するほか、事故物件の場合、特殊清掃や遺品整理、相続関連の手続きにも対応しているので、まさに事故物件の売却をワンストップで依頼できます。
訳あり物件買取プロ
訳あり物件買取プロは、日本全国の訳あり物件・トラブル物件の買取実績が豊富な業者です。年間相談実績5,000件超え、仲介手数料なしと、多くの事故物件取り扱いがあります。他社で断られた物件でも相談できることが強みです。
また、買い取った事故物件の再販や土地の再生ノウハウが豊富にあり、法的な問題に関しても不動産問題を専門とする弁護士法人との提携により、速やかに対処してくれます。さらに、訳あり物件買取プロが自社で物件を保有し、運用するケースもあるため、一般的な不動産会社よりも高値での取引が期待できます。
事故物件や不整形地、狭小地、再建築不可物件、そのほかさまざまな訳あり物件の売却のことなら、任せられる業者です。
空き家買取くん
空き家買取くんは、日本全国のトラブル物件・空き家を対象とする不動産買取業者です。仲介手数料なし、物件内の家財など荷物込みで買取可能、相続登記前でも対応することが強みです。
主に、事故物件をはじめ長期間空き家、底地権・借地権つき物件、再建築不可物件、共有持分などに対応しています。また、リフォーム再販のノウハウを活かし、さまざまな物件を再生します。法的な問題に関しても専門家との提携により、最善の解決方法を提案することも魅力といえるでしょう。
空き家買取くん自社での不動産投資も行っているので、他社で断られた物件でも買い取ってもらえる可能性があります。問い合わせ・相談・見積もりは無料、頼れる買取業者です。
事故物件を少しでも高く売るための注意点
事故物件を売却する際は、少しでも高く買い取ってほしいものですが、売却価格を少しでも高くするには、いくつか気をつけたい注意点があります。ここでは、事故物件を少しでも高く売るための注意点を解説します。実際に買取業者に相談する際の参考にしてくださいね。
1社だけではなく複数社に買取査定を依頼する
事故物件を少しでも高く売るためには、買取査定を複数社に依頼し、最も高い査定額を提示してくれた業者と取引することが重要です。事故物件専門の買取業者は査定や現地調査を無料ですることが一般的なので、1社のみの査定額を鵜呑みにするよりも、複数社間で比較検討することが大切です。
リフォームや解体前に査定する
不動産は良い状態の方が高値で売却できる傾向がありますが、事故物件の場合はリフォームや解体をすることで余分な費用がかかってしまいます。そもそも事故物件の買取額は一般的な不動産よりも低めなので、査定はリフォームや解体する前に依頼するのがおすすめです。
特殊清掃は済ませておく
事故物件の場合、人命に関わる事故があった物件であるため、特殊清掃が必要な場合は済ませておくことをおすすめします。汚れやシミ、異臭などがある場合は、特殊清掃をするだけでもこれらを軽減できるからです。
買取業者には事故内容を伝える
買取業者には、正直に事故内容を伝えることも重要なポイントです。人命に関わる事故といっても自然死から犯罪・不慮の事故などさまざまなものがあるほか、事故から3年は告知義務があるためです。買取業者が事故内容を把握することで、再販や再活用する際にも役立ちます。
事故物件の買取相場はいくら?
事故物件を売却する際、気になるのは買取相場です。一般的な物件の買取価格の50%~70%程度が事故物件の買取相場とされており、具体的には立地や建物の状態により変動します。
例えば、立地がよく人気や需要があるエリアである、リフォーム後で建物がきれい、築浅、事故内容が他殺以外などの場合は、比較的高めに売却できるケースもあります。
事故物件買取によくある質問
事故物件を手放したいときに寄せられる、よくある質問をまとめてみました。事故物件の売却を検討している方はぜひ参考にしてくださいね。
買取査定に費用はかかる?
事故物件であっても買取査定に費用はかかりません。事故物件(訳あり物件)を扱う買取業者のほとんどは査定・現地調査を無料対応するところが多いです。
残置物があっても大丈夫?
屋内に家財などの残置物があっても、大きな問題はありません。遺品整理も一緒にしてくれる事故物件専門の買取業者なら、ワンストップで対応してくれます。
他社に断られた物件でも大丈夫?
他社に断られた物件でも、事故物件専門の買取業者なら相談できます。どんな訳あり物件でも買取実績がある業者に相談してみましょう。
買取後にトラブルない?
買取後のトラブルはほぼありませんが、中には違法な業者も紛れています。そのため、業者選びの段階で、実績・法令遵守しているか・口コミや評判などを確認することをおすすめします。なお、不動産専門の弁護士を含むその他士業と、提携をしている業者を選択することも、のちのちのトラブル回避につながります。
不動産価値が高騰中!事故物件を売るなら今!
国土交通省の不動産価格指数によると、ここ10年の間に不動産価値が140%以上高騰していると発表しています。不動産バブルともいえる状況にあるため、10年前にはなかなか売れなかった物件でも、今なら売却できる可能性があります。
ただし、この不動産価値の上昇はいつ終わりを迎えてもおかしくありません。そのため、事故物件を保有している方、そのほか売却が難しい物件を保有している方は、早めに査定してもらうことをおすすめします。
本記事で紹介したおすすめの事故物件買取業者はすべて全国対応、査定や現地調査は無料なので、損をする前に一度、問い合わせて査定を受けてみてください。
まとめ
今回は、事故物件の買取業者の選び方と、少しでも高く売却するポイント、売却時の注意点を紹介しましたがいかがだったでしょうか。事故物件は人命に関わる事故があった物件のため、心理的抵抗の観点から高値で売却することは難しいです。
しかし、事故物件専門の買取業者に相談することで、売却できる可能性は広がります。また、買取業者を選ぶ際には事故物件の取り扱い実績が豊富にあること、特殊清掃や遺品整理などもワンストップ対応する業者がおすすめです。
さらに、法令遵守・口コミや評判も確認することで、のちのちのトラブルも避けることができるでしょう。ここ10年ほどは不動産バブルといえるほど不動産価値が上昇しており、これまで売却困難だった物件も売却できる可能性が高まっています。
事故物件を少しでも高く売りたい方は、不動産価値上昇の波をうまく活用して、複数の事故物件買取業者に査定してもらい、最も高く評価してくれた業者に依頼することをおすすめします。