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タンクレストイレへのリフォーム費用とメリット・デメリットを挙げてみた

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水廻りのリフォームで必ず提案を求められるのがトイレです。

トイレは使用頻度も高く10年もすれば傷みが出てくるので、トイレ交換のリフォーム工事は月に何件も有ります。

よく色々なメーカーに見積もりを依頼するのですがメーカーにご提案を求めると必ずといって良いほどタンクレス便器を推してきます。

確かに見た目は従来の、タンクが有ってタンクの上に手洗い器が付いているタイプからするとかなりスッキリしていてスタイリッシュですよね。

でもその他に何か良いところが有るの?そんな疑問を解消して、タンクレストイレのことを知って頂ければと思います。

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タンクレストイレにリフォームする前に注意したいこと

ポイント

まずは、タンクレストイレって文字通りタンクが付いておりません。まあ、当たり前ですよね。そこでよく心配されるのが水圧です。

タンクレスにすることで水圧が弱くなり流れにくくなるのでは?ということを懸念される方もいると思います。では実際どうなのでしょうか?

そういった事を踏まえて幾つかリフォームをする前の注意点を上げていきたいと思います。戸建て住宅と集合住宅に分けて解説していきましょう。

戸建て住宅

①水圧は大丈夫?

例えばお風呂でシャワーを使用する時に水圧が低いとお湯やお水の出が悪くなります。また、自宅の築年数が経っていると給水管の劣化により、水圧が下がっている可能性も有ります。

タンクレスをお考えの場合水圧を一度業者に見てもらいましょう。現場の調査に来た時に相談してみると判断が可能かと思います。

②2階以上の階に設置可能か?

こちらも①の水圧に関わってきますが、1階に関しては設置出来るケースがほとんどです。水圧もそれなりにあれば大丈夫です。

ですが、2階以上に設置する場合やはり水圧の関係で設置しても流れにくかった
りします。そうすると逆に不便になってしまう可能性も有ります。

2階以上に設置する場合こそ、業者に依頼してしっかり現場を調査してもらいましょう。

マンション・集合住宅

①2階以上の設置は要検討。

やはりここでも水圧が関わってきます。特に集合住宅の場合は2階以上に設置出来るかどうかでいくと経験上、上階になればなるほど設置不可の可能性が高いです。

最近では低水圧でも設置出来るタンクレストイレも有りますが、やはりトイレットペーパーが流れにくい等のクレームに繋がる可能性も有ります。

②消防法に引っかかる場合も・・・。

パナソニックの人気商品でタンクレストイレ「アラウーノ」はCM等でも放映されているのでよく聞く商品だと思います。

実際トイレ交換工事の案件でもアラウーノをご希望されるお客様も沢山おられます。アラウーノという製品は有機ガラス系新素材というパナソニック社が独自に開発した素材になります。

こちらの有機ガラス系新素材という素材は不燃材ではない為、集合住宅等に設置する場合は消防法に抵触する可能性が有ります。

陶器製の便器であれば不燃材なので消防法に抵触する心配はありませんがアラウーノは設置に条件が有りますので設置を依頼する業者に相談してコンプライアンス違反にならない様に注意しましょう。

タンクレストイレへリフォームする際にかかる費用は?

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設置出来る条件が整ったら次は費用ですよね。一番気になるところではないでしょうか。

費用に関してはメーカーや仕様、さらに現場の状況等に大きく左右されます。あくまでも一つの目安として参考にして頂ければと思います。

和式トイレ→タンクレストイレ

工事の内容としては、既存の便器を撤去して給水管と排水管を新しい便器の仕様に合うように切り回しをして、最後に新しいトイレを設置して出来上がり。

工事項目

・既存和式便器撤去+床撤去1,5万円~4万円(和式の場合は一段上がっている場合やタイル張りを剥がすことも考慮しています。)
・給水・排水管工事4万円~6万円
・新規タンクレストイレ代8万円~(仕様やメーカーによってそれぞれ。)
・新規タンクレストイレ取り付け工事1,2万円~1,8万円
・洗浄便座(ウォシュレット)用の電源。現場の状況によって様々ですが、1,5万円~5万円

既存がタイル張りや床・壁の仕上げ材を交換しなければいけない場合は、

・床クッションフロア張り1.2万円~2万円程度(仕様による)
・巾木交換8000円~1,2万円
・新規クロス張り工事天井と壁共(仕様は量産タイプ)1,5万円~2,5万円

タンク有り洋式便器→タンクレストイレ(税前)

工事内容

・既存便器撤去8000円~1,5万円(床排水で壁からの排水芯200ミリとする)
・新規タンクレストイレ代8万円~(仕様やメーカーによってそれぞれ。)

※クロスや床仕上げ、巾木等は交換しない金額です。
※トイレに電源が来ている(コンセントが有る)と想定しています。

人気のタンクレストイレの価格相場は?

前述でタンクレストイレの工事内容と金額についてふれました。

工事の大体の金額を書きましたが、タンクレストイレの商品自体の金額については詳しくふれていなかったので相場の金額ではありますがふれていきたいと思います。

そもそも、どこのメーカーの何の商品が良いの?という疑問は有るかと思います。オススメする良いと思う商品をピックアップしていきたいと思います。

①パナソニック アラウーノシリーズ 14万円程度~

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出典:パナソニック|アラウーノ

「タンクレストイレ」から連想する一番の商品ではないでしょうか。アラウーノは凹凸の少ない形状で非常にお掃除がラクな商品です。隙間や段差が少ないので日頃のお掃除を楽にしてくれます。

また、有機ガラス系新素材という素材で出来ており、ぬめりや黒ずみの原因である水アカを水滴ごとはじく素材となっております。

さらにターントラップ式という排水方式で少ない水で勢いよく流せる構造となっています。節水にも定評が有るのでランニングコストにも関わってきます。

②LIXIL サティス 23万円程度

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出典:リクシル|サティス

LIXILのサティスはシャワートイレ一体型のタンクレストイレで、アラウーノと同じく凹凸が少なく掃除面では楽になっております。

アクアセラミックという素材を使用して水アカが付きにくい仕様になっています。

エアシールド脱臭というにおいの気流をキャッチしてにおいの上昇を防ぎ、便器内からにおいを出さない設計になっております。

③TOTO ネオレストAH・RHタイプ 約34万円

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出典:TOTO|ネオレスト

トイレの代表的なメーカーの出すタンクレストイレはお掃除面やにおい面の他にきれい除菌水を水から自動で生成して、洗剤を使用しなくても除菌水できれいにしてくれる所が最大の特徴です。

ウォシュレットのノズルも除菌水で洗ってくれるのでそちらもポイントになります。

タンクレストイレへリフォームする場合の工事期間はどれぐらい?

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さて、タンクレストイレの商品を決めて値段も大体わかってきたところでいよいよ工事をしよう!と、なる前に工事のスケジュールが気になりますよね。

工事が始まると何日もトイレが使えないの???そんな事になると困りますよね。キッチンやお風呂は何日か使えなくても何とかなりそうですが、トイレは一日に何度も使いますし何日も待てません!

実際、配管を動かす工事が必要なく便器のみの交換で有れば早ければ半日、遅くてもその日の夜には使えるようになっております。

時間がかかる場合というのはクロスの張替えやクッションフロアの張替えが絡んでくる場合ですが、そういった場合でも一日で終わらせることが出来る場合も有ります。

既存の状況にもよりますが工事期間は長くても一日半です。半日~一日半という考えで良いと思います。

そんなに長くかかる工事ではないのでその辺はあまり心配しなくても大丈夫でしょう。

タンクレストイレのメリット・デメリット

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では最後にタンクレストイレに交換する意味や、しなくてもよい点などをまとめていきたいと思います。

デメリット

まずはわざわざタンクレスにしなくてもよくない?という点をあげていきたいと思います。

①値段がタンク付きに比べて高い!

やはり一番ネックになってくるでしょう、タンク付き便器と比べた時の値段です。最近少し値段も手頃になってきつつありますがそれでもタンク付き便器に比べると高い!

例えば、1・2階にトイレが有る住宅で条件が整ったとしても2階にタンクレストイレを付ける方はあまり会ったことがありません。

1階をタンクレスにした場合コスト面で2階はタンク付きにされる方がほとんどです。

②手洗い器の設置がほぼ必須

タンク付きの便器だとタンクの上に手洗い器が付いているパターンが多いので手を洗うところがトイレ内に有りますが、タンクレスに変えることで手を洗う物を別に付けない限りトイレ内で手を洗うことが出来ません。なのでここでも費用がかさむということになってしまいます。

③ウォシュレットのみの交換が出来る商品が少ない

タンクレストイレの場合、便器とウォシュレットが一体型な物は基本的に便座のみの交換は不可です。

買った当初は良いですが、月日が経ち劣化してくると便座のみの交換ということが出来ないのでトイレを便器ごと変えないといけなくなります。

その辺りも考慮して商品を選定しましょう。便座のみの交換も出来るタンクレストイレも有るのでそちらがおススメです。(LIXIL製等)

メリット

①トイレの中が広く感じる

タンク付きの便器からタンクレストイレに変えると広く感じます。タンクがなくなっただけですごくスッキリとした空間になります。

②お掃除面での簡素化

タンクレストイレのメリットはなんといってもお掃除面でしょう。大体のタンクレストイレが便器のフチレス形状なのでくぼみが少なくお掃除する面積が減っていると思われます。

便器と便座の間がリフトアップする商品も有るので隙間のお掃除も楽になるでしょう。お掃除面が一番のメリットだと私は考えています。

③タンクに水を溜めなくても流せる

タンク付き便器は通常タンクに水を貯める方式で流す際にタンクの水を使ってしまうのでタンクの水が溜まるまで待たないといけません。

ですが、タンクレスの場合は給水管に直結されているので連続して流すことが可能です。

まとめ

どんな商品でも一長一短有りますが、タンクレストイレはまさにその代表的な商品だと考えます。

スタイリッシュでお掃除がしやすい反面コストがタンク付きに比べると高いことをどう捉えるかはそれぞれの考え方によると思います。

ですが、すでに家を新築で建てられる方はタンクレストイレにされる方の方が多いと思いますし、特にまだ若い方はタンクレストイレを希望されることが多いでしょう。

予算やメーカーを吟味して頂いて、より使用頻度の高いトイレをグレードアップすることは毎日の生活にプラスになることでしょう。

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